
エルサレム: イスラエルは火曜日、モロッコ国王に謁見し、米国大統領ドナルド・トランプ氏の去り際の対外関係強化に伴って形成された国交の改善について協議するために特使を送った。
国家安全保障顧問のメイル・ベン=シャバト氏を代表とする代表団は、トランプ氏の義理の息子であり、イスラエルとアラブ諸国間の関係構築の立役者でもあるジャレッド・クシュナー氏とともにラバトを訪れた。
代表団は、エル・アル・イスラエル航空による、民間機としては初となるテルアビブからラバトへの直行便で移動した。これは数十万人規模のモロッコ系イスラエル人観光客の急増につながる可能性がある。
トランプ政権はイランを孤立させようとしており、国交正常化に向けた取引は、ビジネスチャンスあるいは経済支援を約束する甘いものになっている。イスラエルの新たなパートナーとなる国々は、アメリカとの双方向的な利益を享受している。モロッコにとっては、西サハラにおける主権のアメリカからの承認だ。
ベン=シャバト氏とクシュナー氏は2日間の旅程の間にモロッコのムハンマド国王に謁見する予定である、とイスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフ氏は述べた。
ジェット機にはヘブライ語とアラビア語と英語で「平和」を意味する言葉と、ヤシの木の形のマグリブの幸運のお守りの意匠がペイントされていた。
何人かのアメリカ政府関係者は、私的に、トランプ氏が1月20日に退任する前にイスラエル・モロッコ間の調印式をホワイトハウスで行いたいとコメントした。
イスラエルとの協定に関する国内の反対者に対しモロッコの大臣らは、これはイスラエルとの「共同オフィス」として存在していた事実上の国交を正式化したものだと説明している。パレスチナ人との連帯を示すため2000年に閉鎖された同オフィスは、再開業する予定だ。イスラエルは、将来的には相互に大使館を置くことを希望している。
「このような協定はコミュニティと人々の間により良い相互関係を築くことを促します」とモロッコ観光大臣ナディア・フェッタ・アラウィはイスラエルのテレビ局I24にコメントした。
ロイター