リヤドのKAFDの東側にあるサウジアラビア文化省が主催するラマダンシーズンで、その一環として開催される豪華なラマダンテントが建てられた。中では、世界のグルメを提供するトップシェフによる豪華な食事が、ビュッフェ形式で自由に取り分けて食べられる。
同様のものがリヤド、ジェッダ、メッカにもあり、ラマダンの特別なイベントになっている。太陽が沈むと、家族や友人たちが一緒に美しく飾られたテントに多く足を運ぶのだ。断食明けの食事は、イフタールと呼ばれる。 多くのイスラム教徒は、断食を破る時に水やアラビックコーヒーと共にとデーツを食べる習慣がある。
デーツ(ナツメヤシの実)は、栄養価が高く胃の調子を整える作用もあるので、長時間の断食後にこのデーツからイフタールを始める。
学校で「breakfast」を「朝食」と習った人は多いだろう。しかし、実は「breakfast」は朝食とは限りないのだ。その理由は「breakfast」は「日の最初の食事」という意味だからだ。
元々「breakfast」は「break((継続しているものを)絶つ・破る)」と「fast(絶食する・断食する)」の2つの単語から出来ている。従って、イフタールは英語のbreakfastと言う意味だ。
ムスリムがラマダン中に食べるのは、イフタールだけではない。断食明けの食事もあれば、断食に突入する前の食事もある。それが、「スフール」と呼ばれる食事だ。
ラマダンシーズンのテントにはイフタールとスフールがある。テントのイフタールの時間は午後の 5時から 夜8時までだ。スフールは、午後8時から午前3時までになる。
テントの外にも多くの屋台があったり、サドゥと言う本格的なベドウィンの工芸品コーナーがあったり、現在、サウジアラビアで流行っているスポーツ、パデルコートもある。パデルは、テニスとスカッシュを合わせたようなスポーツである。このイベントは、3月 23 日から4 月19 日 (水) まで行われている。