

モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトとエチオピアの政治的緊張が高まる中、カイロは3日、ルネサンスダムの交渉を再開した。
エジプトのサメフ・シュクリ外相とモハメド・アブデル・アティかんがい・水資源相、スーダンとエチオピアのそれらに相当する大臣らが会合を開いた。
エジプトの外交筋によると、アフリカ連合はエジプト、エチオピア、スーダンに新たなルネサンスダム交渉会合に参加するよう呼び掛けた。
数日前、エジプト外務省はエチオピアの代理大使を呼び、エチオピアが青ナイル川に建設を進めていることに抗議し、エチオピアはこのプロジェクトを、多くの国内問題を隠蔽するために利用していると述べた。
ルネサンスダム危機よりも重要な課題があり、エジプト当局者はエチオピアを、エジプト人の喉の渇を渇かせ、飢えさせる脅威として描こうとしている、とエチオピア当局者は主張した。
エチオピアが2011年にこの計画を実行して以来、この3カ国の協議は数回行われてきたが、長さ145メートルのダムの裏にある巨大な貯水池の埋め立てと運用に関しては、これまでのところ合意に達していない。
前回の交渉はビデオ会議で行われ、11月初旬に何の進展もなく終了した。
公式通信社であるスーダン国営通信(SUNA)は、現在アフリカ連合議長国を務める南アフリカの当局者らが最新の協議に参加する予定だと伝えた。
匿名の当局者によると、スーダンは、ダムの埋め立てと運用に関して、拘束力のある合意に達するための交渉におけるアフリカ連合の専門家らの役割を拡大することを提案するだろう、とSUNAは伝えた。
12月中旬、スーダンのアブドラ・ハムドク首相がエチオピアを短期訪問した際、エチオピアとスーダンは交渉を再開することで合意した。
EUは、この計画の交渉をする当事者に対し、次回の会合の機会を利用するよう呼び掛け、建設的な話し合いをする政治的意向を示すよう求めた。
「大エチオピア・ルネサンスダム協議の再開は、ダムの埋め立てと関連業務に関する合意に向けて前進する重要な機会だ」とEUは声明で述べた。
交渉の再開は、ナイル川流域に住み、投資と経済成長に有利な条件を作り出すための合意に依存している数百万の人々の生活を保障するだろう、とEUは付け加えた。
EUは、協議のオブザーバーとして、全当事者に対し、建設的で開かれた精神で今回の交渉に入る政治的意思を示すよう求めるとしている。