
リヤド:サウジアラビアは3年続く、ドーハとの外交論争の終結へ向けてカタールと接する領空、領土、領海の国境封鎖を月曜日に解除した。
国境封鎖解除の詳細な内容については、火曜日にサウジアラビア北西の街ウラーで開催される今年の湾岸協力会議にてシャイフ・タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニー氏を含む、各国首脳達によって話し合いが行われる。
反テロ4カ国連合−サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エジプト、バーレーンの4カ国は2017年の6月からカタールとの外交禁止政策を行ってきた。
近年のカタールとの調停を牽引してきたのは、クウェートの首長シャイフ・ナワーフ・サバーハ氏である。「シャイフ・ナワーフ氏の提案に基づき、サウジアラビアとカタール間の領空、領土、領海の国境封鎖を今夜から解除する事に決定した。」とクウェート外交大臣のシャイフ・アフメド・サバーハ氏は月曜日に語った。
アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプ氏の婿養子である、ホワイトハウス上級顧問のジャレッド・クシュナー氏は火曜日に行われる湾岸協力会議に立席する為に、アメリカ中東使節のアビ・バーコウィッツ氏と国務省上級政策顧問のブライアン・フック氏と共に、サウジアラビアへ経った、とロイター通信は報じた。
「私達は、GCCサミットの参加諸国の間に生じた亀裂の解決策を見つける事が出来た。」とトランプ政府高官は語った。
カタールが4カ国の外交禁止政策に対して訴訟を起こさない事を条件に、4カ国の同意に基づき、カタールへの外交禁止政策の解除が決定された。
「5回目の湾岸協力会議において、GCC各国とエジプトの首脳陣はカタールが外交禁止政策についての訴訟を起こさない事を条件に、カタールへの外交禁止政策を解除する事に同意し調印を行った。」とGCC当局は明らかにした。
「今回の調印は、国交正常化へ向けての大きな一歩となった。4カ国とカタール間の外交禁止政策が解除される事が決定した。各国間を自由に往来出来る様になるという事だ。今後の各国の国交安定化に大きく寄与する事だろう。」
サウジアラビア王太子ムハンマド・ビン・サルマーンは、「サウジアラビアの政策はサウジアラビアに安全と安定化をもたらす為に、GCCとアラブ諸国共通の意向に即した確実なアプローチに基づいて進めたものだ。」と月曜日に語った。
さらに「今回の湾岸協力会議は、各国を取り巻く社会情勢の変化に一致団結して立ち向かう為に、首脳陣が集い各国の繁栄に重きを置いた包括的な会議の場となるだろう。」と続けた。
アラブ首長国連邦の外交大臣アンワー・ガーガッシュは「他にも解決すべき問題は残っているが、我々は正しい方向へと向かっている。」と話した。