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南イラクの”魂”を残す博物館となった家

Al-Jablawi氏、彼が行動に移すことを決めた当時、この建物は廃墟と化す恐れがあったと言う。 (AFP)
Al-Jablawi氏、彼が行動に移すことを決めた当時、この建物は廃墟と化す恐れがあったと言う。 (AFP)
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10 Jan 2021 03:01:14 GMT9
10 Jan 2021 03:01:14 GMT9
  • 各部屋は狭くて急な階段と、現在も南イラクで生産されている伝統的な建材である黄色いレンガでできた壁で繋がれている

イラク サマーワ: イラクのサマーワには、他の建物の中で、堂々としたある邸宅が際立っている。かつては多世代に渡り家族が暮らしたこの家は、今では、イラク南部の過ぎ去りし時代を伝える博物館となっている。

建物の持ち主で家長のAbdellatif Al-Jablawi氏が、80年前に自身が生まれた伝統的な家を案内してくれた。

当時、祖父母から孫まで、3世代が暮らしていたこの家には、複雑に入り組んだデザインの「shanasheel」と呼ばれる出窓、木製のバルコニー、そして、精巧なまぐさが施された背の高いドアが備わっている。

「世代が代わるにつれ、みなどこかに家を借りることを好むようになり、この家は空き家となった」と、今では家族の最年長となったAbdellatif Al-Jablawi氏は語った。

この家には、ステンドグラスにより彩られた太陽の光が差し込む13の部屋からなる。中には、 Al-Jablawi氏が、彼が若い頃に呼ばれていた呼び方で、いまだに「ファイヤープレイス」と呼んでいる大広間兼キッチンもある。

各部屋は、イラク南部で今なお生産されている歴史的な建材である黄色のレンガの壁と、狭く急な階段でつながれている。

Al-Jablawi氏は、彼が行動に移すと決めた当時、この建物は廃墟と化す恐れがあったと言う。

「この家の持分を全て買い戻すことを決意した…2015年、歴史的建築物のリノベーションを専門とする建築家を見つけた。」

AFP通信

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