
AFP マナーマ
7日、米国主導で行われる海軍連合がアラビア湾における海上輸送の護衛作戦を公式に開始した。これは、米国政府とその同盟国がイランを非難する一連の攻撃を受けたものだ。
この連合は、世界の石油の供給に対して抱かれる脅威を回避することを目指すもので、6月から準備が行われてきた。
米海軍の第5艦隊を受け入れるバーレーンは、8月に国際海事安全保障構造(IMSC)に参加。9月にはサウジアラビアとアラブ首長国連邦が参加した。
オーストラリアと英国は、アラビア湾の海上輸送の護衛を行う軍艦を派遣することに同意した主要な西洋諸国である。最も最近に参加したのはアルバニアで、参加は1日のことだった。
アラビア湾の先端にあたり戦略的難所であって、中東の石油輸送の大動脈でもあるホルムズ海峡を通過する船舶が護衛を受ける。
中東の米海軍司令官のジム・マーロイ米海軍中将は「センチネル作戦は、防御的な手段であり、アラビア湾の海上を防衛するものです」と語る。
「センチネル作戦は脅威に基づくものですが、作戦が脅威を発生させることはありません」とIMSCの司令センターでの式典で話した。
「優れた軍艦を使用して警備を行いますが、この構造にオフェンス・ラインはありません。攻撃されたときに自衛を行うのみです」
「この地域への関与は短期間ではありません。長期間継続します。必要がある限り、脅威がある限りセンチネル作戦の一部として任務を遂行します」
2015年のイランとの核合意という画期的なできごとを守るためにしてきた努力を無駄にしたくないという恐れから、ヨーロッパのほとんどの政府は海軍連合への参加を辞退した。イランとの核合意は、昨年の米政府の離脱によりひどく弱体化している。
トランプ大統領が一方的に合意を破棄し、イランに大きな影響を与える制裁を再開してからというもの、イラン政府と米政府が互いに抱く敵意は非常に大きなものとなった。
5月12日、アラブ首長国連邦は、4隻の商業オイルタンカー(サウジアラビア2隻、アラブ首長国連邦1隻、ノルウェー1隻)が海上で妨害のターゲットになったと発表した。
米政府とサウジアラビア政府はイラン政府を非難し、イラン政府は関与を否定した。
ノルウェーの管海官庁によると、1か月後、「コクカ・カレイジャス」が攻撃を受け、同じ場所でほぼ同時にノルウェー所有の別のタンカー「フロント・アルテア」が3回の爆発で損傷した。
これらのタンカーはホルムズ海峡をインド洋に向かって通過中だった。
そして9月14日、サウジアラビアの重要な陸上の石油施設が無人機攻撃の標的となり、壊滅的な損害を受け、一時は同国の石油生産能力の半分を失うに至った。
この攻撃では、サウジアラビア主導の連合と対立するイエメンのフーシ派が犯行声明を出したが、攻撃は先進的なミサイルと無人機を使用して行われたことから、米政府とサウジアラビア政府はイランを非難した。