
パリ:世界的な指導者たちのうちの数人が、1月20日のアメリカの政権移譲を心待ちにしていると述べていた。アメリカでは、ドナルド・トランプ大統領の政権下での動乱の4年間が終わった後、民主党のジョー・バイデン氏が大統領として宣誓することになっている。
ハサン・ロウハーニー大統領は、「暴君」トランプ大統領の門出を歓迎するチャンスを逃さなかったし、イラン政府は自国の核推進をめぐって課された制裁を解除するように、繰り返しアメリカ政府に要求していた。
バイデン政権は、トランプ政権が離脱した画期的なイランの核合意に、イラン政府が徹底順守に立ち返ることを条件に、アメリカが合意に戻ることを望んでいる。
1人の「暴君の時代が終わりを告げ、今日は彼の不吉な治世の最終日です」と、ロウハーニー大統領は述べていた。
「私たちは(バイデン政権が)法体系と約束に立ち返り、もし可能なら、次の4年間で、この4年間の染みを除去しようとすることを期待します」
EU高官たちは、もうすぐホワイトハウスに、また友人ができることになるだろう、と安堵の気持ちを表明していた。
「もっと力強いヨーロッパのために、もっと力強いアメリカのために、もっと良い世界のために、新たな基本協定を構築しましょう」と、欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は述べていた。
「アメリカ合衆国議会議事堂の階段の上で行われるこの由緒あるセレモニーは、アメリカ民主主義の回復力を実証することになるでしょう」と、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は付け加えた。
「そして、4年経った後再び、ヨーロッパにはホワイトハウスに友人がいるという決定的な証拠も実証することになるでしょう」
NATOはバイデン政権下で、大西洋を挟んだ両側の国々の関係強化を望むと述べていた。「私たちの誰もが1国家単独で対処できない世界的な課題に直面しているので、アメリカとヨーロッパの関係をさらに強化するために、ジョー・バイデン次期大統領と共に働けることを心待ちにしています」と、この政府間軍事同盟のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は19日、Twitterで述べていた。
ボリス・ジョンソン首相は、バイデン氏との「緊密な協力」を心待ちにしていると述べていた。同首相はトランプ大統領との友好的な関係をめぐって批判に直面していたが、バイデン氏との協力を希望する数多くの政策分野を挙げていた。「COVIDに対する、そして気候変動、防衛、安全保障をめぐる私たちの闘いにおいて、民主主義を促進し、これを守る際に、私たちの目標は同じであり、私たちの国家はこうした目標を達成するために協力し合っていくでしょう」と、同首相は声明で述べていた。
元ソビエトの指導者、ミハイル・ゴルバチョフ氏は、ロシアとアメリカに、両国間の緊張した関係を修復するように要請していた。
「ロシアとアメリカの現在の関係は、非常に心配です」と、ゴルバチョフ氏は国営通信社、イタルタス通信とのインタビューで語っていた。
「しかし、このことはまた、関係を正常化するために、高まる緊張について何らかのことがなされなければならないことも意味しているのです」
「私たちは自らの国を柵で囲っておくことはできません」
AFP通信