
カイロ:エジプトは中国のシノバック・バイオテック社と、新型コロナワクチンを国内で製造することで合意し、年間最大8000万回分を製造する可能性がある。エジプト保健省が8日、発表した。
この合意はエジプトのワクチン接種運動を大きく後押しする可能性がある。エジプトの人口は1億人だが、これまでに150万回しか実施されていない。
エジプトの内閣と大統領府は、エジプト国内および他のアフリカ諸国に供給されるワクチンを製造するための共同製造契約を承認した、とザイード保健相は述べた。
一つの製造施設では年間2000万回分、もう一つの施設では6000万回分の製造が可能だと、保健省は声明の中で発表した。
エジプトはこれまでに、アストラゼネカ社製ワクチン85万4400回分と、中国医薬集団(シノファーム)が開発した中国製ワクチン65万回分を受け取っている。受け取ったシノファーム社製ワクチンの数はまもなく100万本に達するだろう、とザイード氏は述べた。
エジプトは1月24日、前線で働く医療従事者への新型コロナワクチン接種を開始した。3月4日にはワクチン接種の対象を、高齢者や慢性疾患のある人にも拡大した。
ロイター