
モスタファ・ガラル
カイロ:エジプトのハラ・ザイード保健・人口相は、今後2カ月以内に、中国製コロナウイルスワクチン「シノバック」500万回分が、エジプトのバイオ製品・ワクチン製造持株会社(ワクセラ)の工場で生産されると発表した。
これは、合計4,000万回から6,000万回分の生産を可能とする契約の一部である。
ザイード保健相はテレビ放映された声明の中で、エジプトは来週、中国シノファーム製のワクチンを新たに入荷し、5月上旬にはGavi(ワクチンアライアンス)からも入荷すると述べた。
「コロナウイルスに対するワクチン接種の問題は大きな課題だ。とくに先進国が自国民へのワクチン接種を優先しており、生産されたワクチンの50%がわずか2国に出荷されている」と付け加えた。
「エジプト国家にとって、ワクチン供給源の多様性は非常に重要だった」と言う。
「われわれは1億回分の契約を結び、そのうち4,000万回分はCovaxで世界中に配布することになっている」と保健相は述べた。
「製造に取り組むことが重要であり、中国シノバック社との協力でそれが実現できた。締結した協定は2つあり、1つ目は現地での製造、2つ目は技術移転だ」
同氏はまた、カイロのロシア大使との間で、エジプトが10月6日市のワクセラ工場で6000万回分のロシア製ワクチンを生産することを交渉中であることを明らかにした。
エジプトは国土が広く、優れた能力を持つ国であり、国民へのワクチン接種をただ並んで待っているべきではないと言う。
保健相は、シャルム・エル・シェイクと南シナイの観光業に従事する労働者へのワクチン接種を木曜日までに完了すると述べた。
ザイード保健相によると、保健省ではワクチンが大量に入手できるようになった後に、近隣やショッピングモール、地下鉄の駅などに医療従事者と移動車を投入し、ワクチン接種を開始する計画だという。
保健相によれば、同省は毎日15,000人にワクチン接種可能な数の診療所を設置している。同省は現在、上エジプト北部および南部、そしてデルタ地域で、経済部門や工場で働く労働者を対象に、ワクチン接種の場を提供している。