
アンマン:シリア西部のホムスの主要な製油所で火災が発生し、シリア当局が消火にあたっていると、同国当局が日曜日に発表した。
火災は、ポンプ場内での漏出が原因で精製ユニットで発生したとの当局発表だが、それ以上の詳細は明かされなかった。
今年1月にもホムスでは大規模火災と爆発が発生し、近傍の原油積み込み施設と石油製品の国内輸送に用いるトラック数十台にも被害が出た。
ホムスの製油所も地中海沿岸のバニヤースもここ数ヶ月は原油の供給不足に悩まされている。これは、経済制裁下のシリアはエネルギー関連の需要についてはイラン政府に強く依存せざるを得ない状況である一方、イラン政府も自国製の原油を安定供給出来ないでいるためである。
シリアでは過去2年間で数ヶ月にわたってガソリンと燃料の不足が発生し、同国政府は、その影響下にある地域で石油製品を配給制にしたり、大幅な値上げを複数回行うなどの対応を強いられている。
ロイター