• 金総書記は「攻勢的に朝鮮人民軍の戦争準備をさらに強化するという重大な結論」に達したと朝鮮中央通信（KCNA）は報じた

ソウル：北朝鮮の指導者、金正恩総書記が軍の最高司令官を解任し、兵器生産の拡大やさらなる訓練の実施など、「攻勢的に」戦争準備を強化するよう呼びかけたと、国営メディアは木曜日に報じた。

朝鮮中央通信は、金総書記による複数の主要兵器工場の視察から数日後の水曜日、朝鮮労働党中央軍事委員会の会合でこの決定が下されたと伝えた。

この軍事会合は、韓国と米国が今月下旬の大規模な共同軍事演習の準備を進めるなかで開催された。北朝鮮はこの演習を侵略の予行演習とみなしており、これに対抗して「圧倒的な」軍事行動の引き金になる可能性があると繰り返し警告してきた。

朝鮮中央通信は、金総書記がこの会合で朴寿日総参謀長を解任し、後任に李永吉朝鮮人民軍次帥を指名したと伝えたが、それ以上の詳細には触れなかった。

また、水曜日の会合のテーマは、「戦争に対する完全な軍事的準備」を確実に実施するための「より強力な攻撃手段の確保」を含め、「戦争準備態勢を完全に整えること」であったと伝えた。

金総書記は「すべての軍需産業施設に対し、さまざまな武器や装備品の大量生産を進める」よう求めたと、報道は伝えている。

さらに、「新たに配備された最新兵器や装備を効率的に運用できるよう、実戦的な戦闘訓練を積極的に実施することも求めた」と付け加えている。

金総書記は「攻勢的に朝鮮人民軍の戦争準備をさらに強化するという重大な結論」に達したと、朝鮮中央通信は報じた。

この会合では、9月9日に行われる北朝鮮建国75周年記念の大規模パレードの準備についても話し合われた。

北朝鮮は先月、朝鮮戦争休戦70周年を記念する大規模な軍事パレードを行い、アナリストらはこの行事を「北朝鮮による最大かつ最もあからさまな核搭載システムの展示」と評した。

北朝鮮はさらに、このパレードに合わせて大規模な防衛博覧会を開催し、金総書記は訪問中のロシア国防大臣に、弾道ミサイルや偵察用無人機などの同国最新かつ最先端の兵器を案内して回った。

AFP