

ニューヨーク:木曜日、国連は、ガザと東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区のパレスチナ救援のために今後3か月間、9,500万ドルを拠出することを訴えた。パレスチナの過激派とイスラエルの間で起きた近年では最悪の11日間の戦闘をうけての声明である。
リン・ヘイスティングス国連中東和平担当副特別調整官は、国連は緊急支援を検討中であり、今後、長期的に影響を及ぼす被害と復興に必要な資金を算定していくと述べた。
ヘイスティングス国連中東和平担当副特別調整官は、木曜日に行った訴えの目的として、食料、医療、医薬品、医療機器、インフラの迅速な修復、現金支援などの「緊急のニーズ」に対処することを挙げた。今回の訴えに加え、国連はすでに救援のために別の基金から2,250万ドルを拠出している。
その他、カタールがガザの復興支援として5億ドルの提供を発表した。米国はパレスチナに対し2021年中の7,500万ドルの開発・経済援助を約束し、さらにガザの緊急災害救援に550万ドル、現地の国連パレスチナ支援機関に3,200万ドルを拠出する。
パレスチナ当局は、ガザの復興費用を数千万ドルと見積もっている。医療当局によると、現地では11日間の戦闘で248人が死亡した。イスラエルでもロケット弾の発射と誘導ミサイル攻撃によって13人が死亡した。
停戦は金曜日に発効した。パレスチナの組織、ハマスはガザを支配しており、ワシントンではテロ組織に認定されている。イスラエルは、2007年以降、ハマスの兵器持ち込みを阻止するためとしてガザを封鎖している。
木曜日、ヘイスティングス国連中東和平担当副特別調整官は「必要になると予測できる物資や人員のガザへの流通を維持することがガザの前進に不可欠だ」と報道陣に述べた。
ロイター