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ベイルートの爆発の直前に行われていた溶接作業を司法当局が再現へ

2020年8月16日、レバノンの首都を荒廃させたベイルート港での大規模爆発の直後に、格納庫の横にある爆発現場で土を取り除く掘削機。(AFP通信)
2020年8月16日、レバノンの首都を荒廃させたベイルート港での大規模爆発の直後に、格納庫の横にある爆発現場で土を取り除く掘削機。(AFP通信)
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06 Jun 2021 05:06:39 GMT9
06 Jun 2021 05:06:39 GMT9
  • 治安当局者、行政官、裁判官が「尋問のため召喚」される予定だ。

ナジア・フッサリ

ベイルート:昨年8月4日に発生したベイルートの大爆発から10ヶ月が経過したが、レバノン司法当局は、215人が死亡し、6000人が怪我をした大規模爆発の原因をいまだに解明できていない。

爆発以降、司法当局は国や公安総局の高官を含む19人を逮捕し、ハッサン・ディアブ暫定首相、元大臣、現職議員2人、トニー・サリーバ国家安全保障局長などの高官を含む数十人を召喚して尋問を行ってきた。

前任のファディ・サワン判事がレバノン破毀院によって解任された後、3ヶ月前にこの案件を引き継いだタレク・ビタル判事は、最近記者団に対し、爆発が「ロケット攻撃」によって引き起こされた可能性を排除したと語った。

ビタル氏は、フランスの法医学の専門家が作成した報告書に基づき判断を下したが、同専門家は、港湾エリアではミサイルの残骸は見つからなかったとしている。

ビタル氏は次のように語った:「ミサイル攻撃は、可能性がある3つの説の1つで、2つ目は溶接ミスで出火し、爆発を引き起こしたというもの、3つ目は火災が意図的なものであったという説だ」。

ビタル氏は、80%の確信を持って、ミサイル攻撃説を排除できるとし、「残る2つの可能性のうち、どちらが爆発の原因なのかを判断するために、作業を続けている」と語った。

記者団との面会中、ビタル判事は、技術的な調査が完了に近づいていることを発表して召喚の段階に移る準備をしている様子だった。

ある司法関係筋はアラブニュースに対し、「今後数週間のうちに、治安当局者、行政官、また裁判官までもが召喚されて尋問を受けることになる」と語った。

前任者とは違い、ビタル氏は訴追免除特権を持っている当局者を起訴するために、司法的・憲法的な手段を行使する予定だ。

12月10日、サワン氏はディアブ暫定首相と3人の元大臣を過失の罪で召喚したが、誰も出廷しなかった。サワン氏は彼らを「被告」として尋問する予定だった。

2月18日、サワン判事はこの案件から解任された。

ビタル判事は記者団に対し「これから数週間で何らかの圧力を受けるかもしれないが、それでも真実を語るつもり」で、「爆発の裏で関わった者を起訴するための物的証拠を添えて、年内に司法評議会に起訴状を提出する」予定だと語った。

2014年からベイルートの港で花火の近くに保管されていた2750トン以上の硝酸アンモニウムは、爆発して数百の家やアパートを破壊し、深さ40メートルのクレーターを残した。

ビタル氏は捜査において、「爆発の背景にある原因、アンモニウムの出荷責任者とその出所、そして7年間ベイルートに保管されていた理由」を明らかにすることに焦点を置いてきた。

ビタル氏は、前任者と同様、「過失」が原因の1つであると強調している。

今後数週間以内に、爆発の前に行われていた溶接作業の再現が、第12格納庫のゲートを溶接した同じ場所で、同じ装置を使って行われる予定だ。

この業務を担当した3人の溶接工は、港での溶接作業を担当している会社のオーナーと一緒に逮捕されている。

前述の司法関係筋はアラブニュースに対し、ビタル氏が、港での硝酸アンモニウム出荷の危険性を認識しながら何もしなかった裁判官らを召喚する可能性があると語った。

爆発以降、犠牲者の家族は毎月4日に港のエリアで抗議活動を行ってきた。今月は、被告人の訴追免除特権が無効化されなければ、国会を襲撃すると迫った。

犠牲者家族の広報担当者であるイブラヒム・フテイト氏は次のように語った:「大量殺りくから300日以上が経過したが、当局者らは責任を取ることを恐れて、いまだに謝罪すらしようとしていない」。

同氏はまた「真実が明らかになるまで、遺族はいかなる企業や投資家に対しても、石を積むことも、港を再建することも認めない」と警告した。

フテイト氏と遺族は、彼らの言葉で言うところの「政治家の命令に従う」司法機関を非難した。

「議員の訴追免除特権を無効化することは、真実を明らかにするために必要不可欠であり、国会の各勢力は、もし望むのであれば、我々を是非支援していただきたい。しかし、棄権したり、賛成投票を控えたりする勢力は、共犯者とみなされ、我々の敵となるだろう」と、同氏は述べた。

「遺族は、国会の外で数回座り込みを行う準備をしている」と、同氏は付け加えた。

ベイルートの中心部や港に通じる道路の壁には、爆発の犠牲者の写真が掲げられている。4日には、爆発で愛する人を失った203人の遺族の証言を集めた、「アライブ・アッシズ」というタイトルの本が出版された。

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