
ワシントン:イスラエルがエルサレムでの国家主義者による問題のデモ行進を許可したことを受けて、米国は水曜日、イスラエルとパレスチナに「挑発行為」を避け、停戦を維持するよう求めた。
国務省のネッド・プライス報道官は、デモ行進についての質問に対し、「我々は、緊張を悪化させるような行動を慎むことが肝心だと考えている」と述べた。
プライス氏は、米国は外交活動を展開しており、「武力衝突の再燃のきっかけとなるような事態の激化や挑発行為を防ぐために、できる限りのことをしたい」と述べた。
米国がデモ行進に反対しているかどうかを尋ねられたプライス氏は、直接の回答は避けたものの、「我々は皆、前回の武力衝突の引き金になったものを目の当たりにし、この状況がいかに繊細であるかを知っている」と述べた。
デモ行進が行われた場合は戦闘を再開するとハマスが警告する中、退任するベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は、来週行われるエルサレムでのデモ行進に許可を与えた。
これまでに行われたユダヤ人極右グループによる集会では、エルサレムの緊張が高まり、聖地アル・アクサモスクに警察が介入する事態となった。ハマスは、イスラエルに向けてロケット弾を発射した際、アル・アクサモスクへの介入を引き合いに出していた。
この騒動がきっかけとなり、ハマスによるロケット攻撃が行われ、先月にはパレスチナ人260人に加え、イスラエルで少なくとも13人が死亡する軍事衝突につながった。
AFP通信