
アラブニュース
ドバイ:軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症患者のうち、重症化リスクの高い成人、妊婦、12歳以上の小児などのハイリスク患者で、容態が重症化する危険性があった患者らが、抗ウイルス薬ソトロビマブの投与によって、死の危険から救われた。
アブダビの新型コロナウィルス感染症患者6,175人にソトロビマブを投与し、2週間、効果を観察した結果、投与を受けた患者の死亡については100%、集中治療室への入室については99%防ぐことができたと、国営通信WAMの報道でUAE保健当局が発表した。
また、UAE保健当局によると、14日間で97%の患者が回復したという。
患者の約52%が50歳以上で、投与を受けた患者のほとんどが肥満、がん、心血管疾患、糖尿病などの複数の疾患を合併していた。
ソトロビマブは、世界的バイオ医薬品会社のグラクソ・スミスクライン社が製造している、静脈注射型のモノクローナル抗体医薬品だ。
UAEの保健予防省(MOHAP)は現地での臨床評価の後、ソトロビマブの使用を承認。またソトロビマブは、米国食品医薬品局(FDA)による緊急使用を許可されている。
UAEはソトロビマブを世界で最も早く受領した国の一つだ。
一方で、一晩の新型コロナウィルス新規感染者数は1,565名、死亡者数4名が報告されており、UAEの感染者数は累計659,449名、死亡者数は1,896名となった。
保健予防省(MOHAP)はまた、1,508名が新型コロナウィルスから回復し、回復した人の人数の累計は637,267名となったと報告した。
過去24時間以内に78,028回のワクチン接種が行われた結果、新型コロナワクチンの総接種回数はこれまでで16,341,613回となり、100人あたり165.23回の接種が行われている。