
アデン:イエメンは新型コロナウイルスワクチンの公平な分配を目指す国際的な取り組み『COVAX』を通じて、今月末までに新型コロナウイルスワクチンの2回目の輸送分を受け取る予定であると、イエメン保健省が日曜日に発表した。
イエメンでは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製の1回接種のワクチンについて、最終的にイエメン政府が受け取る予定である50万4,000人分のワクチンのうち、15万1,000人回分を受け取る予定であると、イエメン政府の広報担当者は述べた。
6年間に渡る内戦により医療インフラが破壊され、貧困のどん底にあるイエメンでは、今年3月、36万回分のアストラゼネカ製のワクチンが『COVAX』を通じて提供された。
国際的に承認され、サウジアラビア政府により支援されたイエメン政府の保健省によると、アストラゼネカ社のワクチンは8月にも『COVAX』を通じて再度提供される予定である。
これまでのところ、イエメン国内におけるワクチン接種は、国際的に承認された政府が支配するイエメンの一部でのみ開始されている。
イランが支援するフーシ派が支配するイエメン北部には、1万回分という少数のワクチンが輸送されたものの、まだワクチン接種は開始されていない。
イエメンの緊急新型コロナウイルス委員会は日曜日、4人の新型コロナウイルス新規感染者を確認した。この日死亡者は確認されなかった。これまでに6,981人の新型コロナウイルス感染者と1,368人の死者数が記録されているが、イエメン内戦によって新型コロナウイルスのPCR検査や検査結果の報告が制限されているため、実際の数字はもっと高いだろうと考えられている。
首都サヌアとほとんどの主要都市部を支配するフーシ派当局は、新型コロナウイルスの感染状況に関する数字をほとんど発表していない。
ロイター