
モハメド・アブ・ザイード
カイロ:エジプト検察当局は、アル・アハラム新聞の元編集長でジャーナリストのアブデル・ナセル・サラマ氏を、捜査が行われている期間中、15日間収監することを命じた。
サラマ氏は、テロ行為への資金提供と、法律の規定に違反する形で設立されたテロ組織に参加した容疑で起訴された。
エジプト当局は18日、検察当局の決定を履行するため、元編集長を自宅で逮捕した。
逮捕は、同氏が「SNSの自身のページ上で虚偽のニュースを拡散し、国家機関や組織に疑問を投げかけた」責任を問われる中での出来事だ。
サラマ氏は、ムスリム同胞団時代にアル・アハラム紙の編集長に任命され、2014年1月に解任の決定が出されるまでこの職を務めていた。
サラマ氏の後任には、ジャーナリストのモハメド・アブデル・ハディ・アラム氏が就任した。
解雇の1カ月前、アル・アハラムの編集長に求められる2つの基本条件を満たしていないとして、同氏を編集長として任命することを無効とする裁定が行政裁判所によって出された。
これらの条件は、同社で10年以上連続して勤務していること、広告と社説の内容を混同させてはならないことなどを規定していた。
裁判所は、サラマ氏がアル・アハラムの編集長に任命される前に、エジプトの権威ある新聞社に広告を持ち込む見返りに月々報酬を受け取っていたことを確認した。