
モハメド・アブ・ザイード
カイロ:スエズ運河経済特区 (SCZone)の会長を務めるヤヒア・ザキ氏は12日、スエズ運河経済特区内のロシアの工業地帯を拡大するための、ロシアとの協議が成功したことを発表した。
ザキ会長とロシアのワシリイ・オスマコフ産業貿易副大臣は、2日間に渡る交渉の末、モスクワで契約書に署名した。
ザキ氏によると、8月に予定されているロシア政府上級代表団による同特区内の新たな地区の視察を経て、2021年末までに最終契約書が締結される見込みである。
ザキ氏によると、今回の契約締結により、ロシアの工業地帯はイースト・ポートサイード工業地帯とアイン・ソフナ工業地帯にまで拡大され、その面積は500万平方メートルに及ぶという。
また第一段階として、同特区内のイースト・ポートサイード工業地帯で100万平方メートル、アイン・ソフナ工業地帯で50万平方メートルの拡張工事が実施される予定である。
ザキ会長よると、最終契約書に署名した後、2021年末までにロシアの工業地帯で工事が開始される予定だという。
ロシアのオスマコフ副大臣は、エジプト代表団のロシア訪問によって、本プロジェクトが大きく進展したと述べた。
またオスマコフ副大臣は、ロシア工業地帯の拡大により、より多くのロシア企業の参入が可能になるとし、「スエズ運河経済特区は、その戦略的な立地から、アフリカをはじめとするより広い世界への窓である」と述べた。
9月には、アイン・ソフナ工業地帯への投資を希望するロシアの企業、経営者、投資家の訪問が予定されている。
スエズ運河経済特区の代表団は、モスクワでロシアの自動車、肥料、医薬品などの主要メーカーと会合を持った。