
アラブニュース
ジェッダ:イスラエルの国防相は5日、イスラエルはイランを攻撃する準備ができていると警告した。イスラエルがイランによるものと非難している、航海中の石油タンカーへのドローン攻撃で死者が出た後、この脅迫は行われた。
2人が死亡した先週の石油タンカー「マーサー・ストリート」への攻撃をめぐり、イスラエルが各国に対して国連で行動を起こすよう働き掛けている中、ベニー・ガンツ氏がこのコメントを出した。アラビア海のオマーン沖で攻撃されたタンカーを管理しているのは、イスラエルの大富豪が所有する会社だ。
米国と英国もこの攻撃について、イランによるものと非難した。イランは地域の民兵組織と協力して同様のドローン攻撃を行っているが、関与を否定している。
ニュースサイト「Yネット」のインタビューで、ガンツ氏はイスラエルがイランを攻撃する準備ができているかと問われ、単刀直入に「はい」と答えた。
「我々はイランに対して軍事行動を取る必要がある段階にいる。世界は今、イランに対して行動を起こす必要がある」とガンツ氏は述べた。
サウジアラビアの政治アナリスト・国際関係学者ハムダーン・アッ=シェフリー博士は、アラブニュースに対し、イランは常に被害者役を演じていると語った。国際社会がイランの侵略と脅威に終止符を打つことに同意しない限り、「イラン政府は、石油タンカーが利用する最重要航路を脅かし続けるだろう 」と同氏は話した。
アッ=シェフリー氏は、タンカーへの攻撃に対するイスラエルの反応は限定的だが、イランにとっては「痛みを伴う」ものになると予想していると述べた。
「今日、国連安保理で非公開審議が行われる。イランは自ら行った凶悪行為の結果に直面することになる」
「世界は、イラン政府がこの地域で取っている攻撃的な行動を見ているが、悲しむべきことに報復として何もしていない。イランが地域の平和と安全を揺るがすのをやめさせたり、イランの核開発を止めたりする具体的な取り組みは行われていない」と同氏は述べた。
イラン外務省のサイード・ハティブザデ報道官は、ガンツ氏の脅迫を「新しい恥知らずな国際法違反」「悪意ある行動」と表現した。「我々は明確にこう述べる。イランに対するいかなる愚かな行動にも、断固とした対応を取る。我々を試すな」と同氏はツイートした。