
ベルリン:ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、退任を数週間後に控え、イスラエル新政権と会談のため来週土曜日にイスラエルを訪問すると、同首相のスポークスマンが発表した。
メルケル首相は、8月28日~30日に予定されている今回の訪問では、イスラエルのナフタリ・ベネット新首相とイツハク・ヘルツォグ大統領に会う予定であると、ウルリケ・デマー報道官が金曜日に発表した。
また、9月26日のドイツ総選挙後に政界引退予定の首相は、テクニオン・イスラエル工科大学から名誉博士号を授与されることになっている。
イスラエル右派で長年大統領を務めたベンヤミン・ネタニヤフ氏は、6月に様々なライバル政治勢力が集まった連合政権によって政権を追われた。
新政権は、5月にイスラエルと過激派組織ハマスとの間で11日間にわたる激しい戦闘が行われた後に発足した。
メルケル首相は6月、新政権発足を祝して、ドイツとイスラエルは 「独特な友情で結ばれており、これからもさらに強化していきたい」と述べた。
また、ドイツのシュタインマイヤー大統領は6月末にイスラエルを訪問し、同国への支持を強調するとともに、ドイツ国内の反ユダヤ主義との戦いを堅持すると約束した。
ドイツとイスラエルは、第二次世界大戦後の数十年間にわたり、堅固な外交関係を築いてきた。ドイツは、ホロコーストへの懺悔の意味もあり、ユダヤ人国家の保護を約束した。
メルケル首相は、政権の座にある16年間、イスラエルの国家安全保障をドイツの外交政策における最重要の優先事項としてきた。
AFP