
イスタンブール:トルコは7日、地域に緊張をもたらしているエジプトやアラブ首長国連邦との関係修復への新たな試みを続けた。
トルコとエジプトの政府関係者がアンカラで2回目の協議を行う中、トルコのメブリュト・チャブシオール外相は、同国は関係改善に向けて「前向きな歩み」を進めていると述べた。
「省内の者たちが(エジプト政府高官らと)会議を行っている。会議の結果として双方が決断できれば、我々は大使を置くために互いに必要な手続きを進めていくことになる」と同外相はNTV放送のインタビューで語った。
エジプトとトルコは、2013年に、エジプトのムハンマド・ムルシー大統領が当時の軍司令官で現在は大統領であるアブドゥルファッターハ・エルシーシ氏に追放されて以降、関係が悪化し、現在は大使を交換していない。
トルコは、エジプト、アラブ首長国連邦、サウジアラビアと多くの問題で対立しているが、その最新はリビアの内戦に関するもので、トルコが国連の承認するトリポリ拠点政府を支援する一方、アラブ諸国は反対派を支持していた。
「国際関係に永遠の友情も敵対も存在しない」とチャブシオール外相は述べた
同外相は、2019年にトリポリ政府と締結した合意と同様の東地中海に関する海洋協定を、エジプトと締結する可能性を示唆した。この合意によりトルコは、この地域の天然ガス資源探査に関して、ギリシャやキプロスなどの周辺国との間に新たな緊張が高まっていた。
AP