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アラブ諸国とイスラエルの「アブラハム合意」署名国が1周年を祝う

2020年9月15日撮影。(左から)バーレーンのアブドルラティーフ・アル・ザヤニ外相、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相、ドナルド・トランプ米大統領、UAEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相。(AFP)
2020年9月15日撮影。(左から)バーレーンのアブドルラティーフ・アル・ザヤニ外相、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相、ドナルド・トランプ米大統領、UAEのアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相。(AFP)
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14 Sep 2021 04:09:21 GMT9
14 Sep 2021 04:09:21 GMT9
  • UAE、バーレーン、モロッコ、スーダンの4カ国は、2020年にイスラエルとの関係を正常化することで合意した
  • UAEの国連大使は、ニューヨークで開催された記念イベントで、イスラエルとの平和は「温かい平和」であると述べた

クリストファー・ハミル・スチュワート

ニューヨーク:アラブ諸国がイスラエルとの関係を正常化するために署名した「アブラハム合意」の1周年を記念して、月曜日にニューヨークで国連の代表者たちが集まった。

マンハッタンのユダヤ遺産博物館で行われたイベントでは、署名国の国連代表が協定の「驚くべき成果」を称賛した。このイベントには、アラブニュースも含め、アラブ諸国やヨーロッパなどからも数十人の大使や関係者が参加した。

UAEはアラブ諸国の中で最初に同協定に署名した国であり、これはイスラエルと一部のアラブ近隣諸国との間の政治的、経済的、文化的な結びつきの新時代の到来を告げるものだった。

UAEの国連常任代表であるラナ・ヌセイベ氏は、この集会で次のように述べた。「1年前、ホワイトハウスで合意文書に署名した際、我が国の外務大臣であるアブダッラー・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下はこう言いました。『私は今日、平和の手を差し伸べ、平和の手を受け取るためにここに立っている』と」

「そして、差し伸べられた手は、今日ここに出席している国々の間で確かに、相互に広がっています。私たちアラブ首長国連邦にとって、イスラエルとの平和は温かい平和でした」

ヌセイベ氏は、今回の合意によって期待されている新たな投資、学術的なパートナーシップ、共同研究などはすでに始まっているとしながら「私たちがおそらく予想していなかったこと、そして目の当たりにして感銘を受けたこと、それは、政治的な要素が取り除かれた時、私たちの人々の創造性と好奇心が真に結びつくということでした」と付け加えた。

イスラエルのギラッド・エルダン国連大使は、今回の合意は、利害が一致した国同士の「驚くべき成果」として祝福されるべきだと語った。この合意により、署名国は「中東の大きな課題に団結して立ち向かうことができる」と述べている。

「両国民は互いの言語を学び、マナマやマラケシュでコーシャル料理(ユダヤ教徒の規律に従った食品)を食べながら、アブラハムの息子たちがどれだけ共通点を持っているかを実感している」とエルダン氏は述べた。「私は、この地域の他の人々が、私たちのパートナーシップの成果を目にし、この変化を感じれば、私たちの平和の輪に加わってくれると強く信じています」

「おそらくパレスチナ人も、我々の平和の恩恵とそれがもたらす繁栄を目の当たりにすれば、今回の合意を脅威ではなく機会と捉えるようになるでしょう」。

また、今回の合意を促進した米国の役割を称賛し、米国の政治的スペクトラムを超えた超党派的な支持を得たことを歓迎した。

昨年、UAEに続いてイスラエルとの関係正常化に合意したバーレーンとモロッコの国連常任代表は、今回の合意を称賛し、それぞれの国の経済や文化がさまざまな形で恩恵を受けていることを強調した。

また、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国連大使は、ジョー・バイデン大統領が全面的に支持している同協定の記念日を歓迎している。

彼女は、特にUAEとイスラエルの外交・経済面での進展を例に挙げ「おそらく最も注目すべきは、インクの羅列から国同士の具体的な改善に至ったことでしょう」と述べた。

また「平和の道を選択してくれた」署名者全員への感謝の言葉とともに、バイデン政権が数十年にわたるイスラエルとパレスチナの紛争を2国家間で解決することを引き続き強固に支持していることを改めて強調した。

トーマスグリーンフィールド氏は、「明確にしておきたいのは、イスラエルと近隣諸国との間の正常化を追求し続ける中で、私たちは引き続き2国家間の解決にコミットしているということです」と述べ「私たちは、イスラエル人とパレスチナ人が、自由、尊厳、繁栄を等しく享受できると固く信じています」と続けた。

スーダンは昨年、UAE、バーレーン、モロッコに続いてアブラハム合意に署名したが、その後、この地域での外交活動の活発さは鈍化している。月曜日のイベントの講演者を含め、多くの人が、イスラエルがこれから関係を深めるべき最も重要な国として、湾岸地域最大の強国であるサウジアラビアを取り上げている。

サウジアラビア政府は、和平合意に基づく和平を支持するが、イスラエルとの和解はパレスチナ人を犠牲にするものであってはならないと明言している。

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