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F1での躍進を目指す日本人ドライバー、言語と地理的な壁に直面

練習前のRBのリザーブドライバー、岩佐歩夢。(ロイター)
練習前のRBのリザーブドライバー、岩佐歩夢。(ロイター)
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05 Apr 2024 09:04:57 GMT9
05 Apr 2024 09:04:57 GMT9

鈴鹿:50年以上にわたってF1に参戦してきた日本人ドライバーは約20人。つまり、岩佐歩夢の目標はとてつもなく高いということだ。

「F1でレギュラードライバーになりたいし、ワールドチャンピオンにもなりたい。簡単なことではないです」と22歳の岩佐は金曜、RBチームの練習走行後に語った。

岩佐がホームである日本の観衆の前でパフォーマンスを披露するチャンスを与えられたのは、彼の国籍と才能、そしてRBチーム(旧アルファタウリ)とその親会社であるレッドブルを擁するホンダが鈴鹿サーキットを運営しているからでもある。

今季はスタートで出遅れているダニエル・リカルドの代役を務めたが、土曜の予選と、2週間前のオーストラリアGPで4周目にリタイアしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝候補となる日曜の決勝に出走する予定だ。彼の才能をもってしても、F1のシートは20しかない。

練習走行でのタイムは、RBのレギュラードライバーである日本の角田裕毅に遠く及ばなかった。彼は少し控えめに、チームがマシンのデータを取得できるよう、それを目標に走ったと語った。

「F1マシンとはまったく違う感覚です。とにかくすごい。もっとプッシュできるし、限界値もずっと高いです」と、下位フォーミュラでの経験もある岩佐は語った。

「マシンの中で何をすべきかがわかっていたし、そんなにプレッシャーを感じなかった。セッションのプランも決まっていたし、自分の走行に集中し予想より少し早くペースを上げることができた」と中部のサーキットで地元のファンを前にして、あまり緊張しなかったと語った。

F1で70レース近く出走した角田は、日本人ドライバーが苦戦している理由を尋ねられ、次のように述べた。「まず第一に、(ヨーロッパから)とても遠いということ。スーパーライセンスを取得するためには、主にジュニアカテゴリーでヨーロッパでレースをする必要がある。そして、機会を逃さないよう、F1チームのできるだけ近くにいたほうがいい」

また、ヨーロッパのドライバーは日本のドライバーよりも若い年齢でレースを始めるのが一般的だという。さらに彼は、文化や言語の壁も付け加えた。岩佐も角田も英語が堪能で、インタビューも英語で受ける。

「レースをするためにヨーロッパに行き、現地のドライバーと渡り合わなければならないから、それが、(日本人ドライバーの)進出を少し難しくしていると思う。もちろん、言葉の問題もある。日本人はあまり上手に英語を話せない。だから、コミュニケーションをとるのは難しい。たとえばマシンのセットアップなど、具体的に何を求めているかを伝えるのも難しい。解決には、まだ少し時間がかかるだろう」と角田は語った。

AP

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