• コルバート氏は、サウジアラビアには将来の発展のための強力な基盤がすでにあると述べた

ナディン・ハッサン と レイナ・タクラ

リヤド：ボーイング社のトップによると、サウジアラビアの防衛部門は将来に向けて準備ができており、「次に起こるあらゆる事態」に備えて能力を強化する計画を持っているという。

第2回世界防衛展示会（WDS）2024の開催に合わせてアラブニュースの取材に応じたボーイング防衛・宇宙・セキュリティ部門（BDS）のテッド・コルバート社長兼最高経営責任者（CEO）は、サウジアラビアは能力を近代化することで準備を整えることができると強調した。

「重要なのは、将来に向けて、次に起こるあらゆる事態に備えてサウジアラビアの能力を拡大し続けること、そして、近代化し、準備を整えていくことだ。それはF-15のようなプラットフォームのいくつかにも表れている」と、ボーイング社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントでもあるコルバート氏は語った。

「サウジアラビアとは80年以上にわたって、商業と防衛の両面で提携してきた。サウジアラビアとのパートナーシップと関係には実に明るい未来がある」とコルバート氏は付け加えた。

ボーイング社のエグゼクティブ・バイス・プレジデントでもあるコルバート氏は、サウジアラビアには将来の発展のための強力な基盤がすでにあり、それはF-15のC型やD型、アパッチ、チヌークなどのモデルを含む既存の軍需品のポートフォリオのかなりの部分において示されていると述べた。

「チヌークは、世界で最も重要で、最も強力な重量物運搬能力を備えている。サウジアラビアでもそれが続くことを願っている。訓練機であるT-7Aのような新しい能力も提供している」とコルバート氏は説明した。

T-7Aは、当初米国で使用するために開発された完全な訓練システムだが、ボーイング社はその存在をグローバルに拡大する予定だ。

さらに、コルバート氏は、現在進行中のプロジェクトや機会があることを示唆したが、WDS開催期間中に最終的な結論を出す必要がある交渉が進行中のため、現時点ではその詳細については明らかにできなかった。

「現在交渉中で、署名される必要があるため、話せないことが他にもある。あともう少しのところまできている。また、その他の機会もある」とコルバート氏は述べた。

コルバート氏はさらに、サウジアラビアの軍需産業と将来の協力について話し合いを続けていると付け加え、今後さらなる進展があることを示唆した。

「私たちは、『ビジョン2030』の大きな一翼を担うことに引き続きコミットする。私たちが進めていることは他にもある。『ビジョン2030』の目標をサポートするために、あらゆる面で作業を進めている」とコルバート氏は述べた。

コルバート氏はさらに、イノベーションと人工知能（AI）におけるボーイング社の広範な専門知識を強調し、さらに、同社はAIと自律技術が広く認知される以前から、何十年にもわたってそれらの開発に取り組んできたことを詳しく説明した。

コルバート氏は、かなり高いレベルの自律性を設計に組み込んだMQ-25自律型給油タンカーや、MQ-28のような他のプラットフォームの例を挙げた。

これらのプラットフォームはデジタル設計されており、最新のエンジニアリングおよび製造開発技術を活用しており、その俊敏性と長寿命に貢献している。

持続可能性の面では、持続可能な航空燃料（SAF）のような次世代代替燃料技術の開発に積極的に取り組んでいるとコルバート氏は述べた。

「SAFは、当社の商用製品はもちろん、F-15などでも実証している。これは、持続可能な航空燃料で戦闘機を飛ばすことができることを示している」とコルバート氏は指摘した。

さらに、ボーイング社の事業の約30%が国際的なものであることを強調した。コルバート氏によると、この世界的なプレゼンスは将来的に約40%にまで増加すると予想されており、それは特にサウジアラビアをはじめとする中東地域内に大きな成長機会があることを示している。