
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、エジプトはイラク問題への外国の干渉をいっさい拒否すると語った。
イラク議会のムハンマド・アル・ハルブシ議長との会談で、大統領は国家主権の相互尊重と内政不干渉の原則を遵守する必要性を強調した。
エルシーシ大統領は、イラクが歴史的地位とアラブ世界や地域での役割の回復を果たすために、あらゆる分野でイラクを支援する用意があると繰り返した。
エジプト大統領府の報道官によると、エルシーシ大統領はイラク議会議長を歓迎し、バルハム・サーレハ大統領とムスタファ・アル・カディミ首相への挨拶の言葉を伝えた。
報道官によると、この会談は二国間レベルでもヨルダンを含めた三国協力メカニズムを通じてでも、両国の協力関係が改善しつつあることを反映しており、高官の相互訪問の意味合いがある。
エルシーシ大統領は、エジプトには自国の開発経験をイラクに移転して、イラクの安定化、イラクの歴史的地位とアラブ世界や地域での積極的な役割の回復、アラブ世界での地位強化を目指すイラク政府の行動を支援する用意があることも確認した。
エジプト大統領は、イラクの将来像の形成と国家機構の強化に果たす、予定される議会選挙の重要性も強調した。
アル・ハルブシ議長は、サーレハ大統領とアル・カディミ首相の挨拶の言葉をエルシーシ大統領に伝えた。
アル・ハルブシ議長は、イラクがエルシーシ大統領のイラク歴訪を誇りに思っていることを強調し、訪問によって両国の緊密な二国間関係がいっそう深まったと述べた。
議長は、エジプト政府によるイラクの安定を回復させるための支援や、イラクの開発と安全保障の強化への貢献を賞賛した。
議長は、特に議会レベルで、さまざまな分野における両国間の協力を発展させることや、開発や国家機構の構築でのエジプトの経験から恩恵を引き出すことを切望していると表明した。