
エルサレム: イスラエルの外務大臣は金曜日、月内にバーレーンを訪問する予定であることを明らかにした。これは昨年の国交正常化以降、イスラエルの大臣による初めてのアラビア湾岸国訪問となる。
米国務長官アントニー・ブリンケン氏ならびに昨年米国が主導するイスラエルとの国交正常化を承認したバーレン・アラブ首長国連邦・モロッコの高官とのオンライン会合にてヤイール・ラピード氏が公表した。
会議参加者は大使館開設、直行便運行、経済協力推進に向けた様々な協定などを可能にしたいわゆるアブラハム合意を持ち上げ、各国間の外交関係がより密接化し、他国もその流れに追随することへの期待を口にした。
月内のバーレーン訪問発表に先立ってラピード氏は「このアブラハム合意への参加の扉は他の国にも開かれている」と語った。同外相はUAEを6月、モロッコを8月に訪問した。
先任ドナルド・トランプ大統領政権が主導した合意をバイデン政権も歓迎しており、それを土台としてさらなる外交の進展を進めることを約束している。
パレスチナ建国実現に向けた進展がイスラエル国家承認に対する条件であるとする長年のアラブ諸国の同意が一連の合意によってより一層弱体化するとして、パレスチナ人たちは同合意を国の大義に対する裏切りと受け止めている。
ビデオ会議を主催したブリンケン氏は「我々はパレスチナの人々の生活の具体的な向上と長年の課題であるイスラエル・パレスチナ間の和平合意に向けて、これらの外交関係と国交正常化をさらに進展させなければならない」と語った。
モロッコの外務大臣ナッセール・ブリタ氏は同合意を「記念に値する歴史的出来事である」とするが、パレスチナとの和平協議再開は「根本的」であるとも語った。
バーレーンの外務大臣アブドゥルラティーフ・ビン・ラーシド・アル・ザヤーニ氏は協力関係の利点を強調するためにさらなる努力が必要との認識を示した。
彼は「中東で暮らす人々の毎日の生活における本当の意味での地域の平和・相互依存・繁栄とは何たるかを行動で示す必要がある」と語った。
AP