
アンカラ:トルコ当局者2名が金曜に話したところによると、トルコのタイイップ・エルドアン大統領は今月後半にロシアを訪問し、ロシア政府とトルコ政府が対立する側を支援しているシリア北西部での衝突についてウラジーミル・プーチン大統領と話し合う。
トルコはバッシャール・アサド大統領打倒をもくろむ戦闘組織を支持し、ロシアは10年に及ぶ紛争の末アサド政権強化を支援している。
両者は、シリアで最後に残された反抗勢力の拠点、北西部イドリブ地域で18ヶ月前に合意した停戦の侵害を訴えている。トルコ政府は、土曜に行われたイドリブでの攻撃でトルコ軍の2部隊を失ったと話している。
トルコ高官は匿名を条件として、「議題の中心はシリア、つまりイドリブについてだ」とロシアのリゾート地、ソチで予定されている会談について話した。「イドリブの協定で設けられた条件が完全に実行されてはいない」
2020年3月の協定は、トルコとロシアが紛争寸前とまでなり、百万人近くが避難を余儀なくされた数週間にわたる戦闘が行われた後に結ばれた。
別の当局者は「シリアにおける新たな情勢不安が起きてはならない」と話す。
当局者は、エルドアン大統領の訪問は2日間の予定で、来週ニューヨークで開催される国連総会後になると話したが、詳細な日程は明らかにしていない。
シリアとリビアでの紛争では対立する側を支援しているものの、トルコとロシアは防衛、エネルギーおよび観光業のセクターでは密接な協力関係を築いてきている。
ロイター