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カブール:アフガニスタン東部のジャララバードで18日、タリバンの車両を狙った爆発が5回起き、少なくとも3人が死亡したほか約20人が負傷した。
ジャララバードはナンガルハール州の州都で、ISIL(ダーイシュ)アフガン支部の拠点となっている。8月中旬にタリバンがカブールを陥落させて以降、ダーイシュは活動を活発化させている。
ダーイシュは8月26日にカブール空港で連続爆破事件を起こし、欧米の航空機で国外脱出をはかる180人以上を死亡させた。しかし米国率いるNATO軍が8月末にアフガンを撤退して以来、18日まで大きな事件はなかった。
一方、カブールでは先月、米軍のドローンがダーイシュの戦闘員と思われる人物を攻撃し、結果として7人の子供と3人の成人が亡くなった事件があった。米軍は先日、攻撃は誤りだったと認めた。
米軍撤退の最終段階で実施されたドローン攻撃は、爆発物を積んだダーイシュの車両を標的としていたはずだった。米国の情報機関は、車両がカブール空港襲撃を計画していると「合理的な確かさ」で信じていた、と米中央軍のフランク・マッケンジー司令官は述べた。
実際に車を運転していたのは「Nutrition and Education International」の援助スタッフのゼマリ・アフマディ氏で、運んでいたのは水の容器だった。米軍が疑念を抱いた行動も、アーマディ氏が単に同僚を送迎していただけだった。
調査の結果、「攻撃は悲劇的な誤りだった」との結論が出たとマッケンジー司令官は述べた。米政府は犠牲者の家族に賠償する方法を検討中だという。
米国のロイド・オースティン国防長官は「犠牲者の家族の皆さんに謹んで哀悼を申し上げます」とコメントしている。