
ベイルートシリア北西部のイドリブ地域で、アルカイダに近い武装勢力の司令官2人がドローン空爆により死亡したと、内戦監視団が発表した。
シリア人権監視団によると、これらのドローン空爆は、シリアとイラクで過激派と戦う米国主導による連合軍によって行われた。
しかし、連合軍は月曜日AFPに対し、イドリブ県での空爆を行っていないと述べた。
同監視団によると、今回の空爆は、イドリブ市からさらに北のビニーシュに向かい走行中の車両を標的としたものであった。
同監視団の代表を務めるラミ・アブデル・ラーマン氏がAFPに語ったところによると、殺害された司令官のうち1人はチュニジア人、もう1人はイエメンまたはサウジアラビア出身で、所属組織は明らかにされていない。
イドリブ地域は、シリアの旧アルカイダ系組織が支配しているが、反政府勢力やその他の武装勢力も存在している。
過激派組織はこれまで、シリア、ロシア、米国、連合軍による空爆の標的となってきた。2019年10月にロシア軍が行ったイドリブ県への空爆により、9人の武装勢力が死亡した。その1ヶ月前には米軍が行った空爆により少なくとも40人の武装勢力のリーダーが死亡している。
シリア内戦は、2011年に反政府デモに対する残忍な弾圧によりぼっ発して以来、これまで約50万人の犠牲者を出し、外国の軍隊や武装勢力が関与する複雑な戦場へと発展していった。
AFP