
エルサレム:3日、エジプト航空のジェット旅客機がテルアビブのベン・グリオン空港に着陸した。1979年のイスラエルとの歴史的な和平条約の締結以来、この国営航空会社にとっては初の公式の直行便である。
エジプト航空傘下のエアシナイは世論の反発を恐れ、会社のマークなしでイスラエル便を何十年も運行していた。
国営のエジプト航空は今後、同社のマークが記された航空機でカイロ・テルアビブ間を週に3便運行する。
カイロのイスラエル大使館は直行便について、「両国関係、特に経済関係の強化を示す重要かつ歓迎すべき印」とツイートした。
先週は、バーレーンのガルフ・エアが初のイスラエル直行便を飛ばした。昨年、イスラエルとアラブ4か国との間で締結された「アブラハム合意」によって築かれた商業関係をさらに強固にするものだ。
ナフタリ・ベネット首相は先日、イスラエル元首として10年以上ぶりとなるエジプト訪問を行ったが、3日の直行便はその2週間後に実現したことになる。
首相は、両国関係が修復しつつある印として、シナイ半島のリゾート地であるシャルム・エル・シェイクでエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と面会した。
8月には、イスラエルが自国民に長年出していたシナイ半島への渡航禁止勧告が解除されたが、これは戦略的なパートナーへのサインと見なされた。
AP