
サイード・アル・バタティ
アル・ムカッラー:イランの支援を受けたフーシ派との激しい衝突の末、イエメン軍と同盟部族が日曜、北部ジャウフ県の新たな地域を制圧したと、イエメン軍の広報担当者がアラブニュースに伝えた。
アブドゥ・アブドゥラ・マジリ准将によると、土曜日に始まったジャウフ東部のフーシ派による新たな攻撃の後、政府軍はアラブ連合軍の戦闘機から上空援護を受け、山岳地帯や砂漠地帯など数々の場所を解放したと言う。
「国家軍はアル・ジャダファー、アル・ハザム東部の広大な土地を制圧し、フーシ派に大きな打撃を与えました」マジリ氏はそう述べ、アラブ連合軍の戦闘機が地上の政府軍への援護のために何度も空爆を行ったと付け加えた。
国営メディアが放送した映像には、政府の武装車両がジャウフの砂漠地帯のフーシ派の拠点を攻撃し、その後、フーシ派が放棄した武器を回収する様子が映っている。
イエメン軍は何ヶ月もの間、ジャウフ県への進軍を行っている。戦略的拠点を制圧することが目的だ。去年フーシ派の手に落ちたラベナート軍事基地もその1つである。
イエメン軍の将校は、日曜日の戦果によって軍はハザム東部のフーシ派への供給路を断つことができるだろうと語った。
隣のマアリブ県では、現地当局者と住民がアラブニュースに次のように語った。マアリブではフーシ派が発射したミサイルが避難民を収容している居住区に命中し、女性1人と子供2人が死亡、他28人が負傷した。
日曜、マアリブに命中した3発のミサイルの1つがアル・ラワダ地区で爆発し、家屋が破壊された。
同時に、マアリブ県の南部と西部で激しい衝突があり、軍がフーシ派の攻撃を押し返したが、フーシ派と政府軍の数十人が死亡したと、マジリ氏は伝えた。
地上での激しい戦闘は、連合軍の戦闘機がフーシ派の軍事車両やマアリブ県の重要拠点を狙って何十回もの空爆を行う中で発生している。
アデンのクレーター地区での戦闘は分離独立派の南部暫定評議会(STC)に忠誠を誓う軍隊がこの地区を完全に掌握したことで日曜日には弱まった。対立勢力との2夜に渡る流血の衝突の末のことだった。
日曜、住民はアラブニュースに次のように語った。ビジネスが再開され、人々が街に戻ってくると、治安部隊が道路を開放し、地区の入り口に検問所を設置したという。
「今、状況は落ち着いています」と、匿名希望の住民が述べた。
金曜夜、南部暫定評議会(STC)軍とイマーム・アル・ヌービ准将の指揮する対立勢力の間で戦闘が勃発。日曜日に現地の治安員がアラブニュースに語ったところによると、少なくとも5人の命が失われ、ジャーナリストも1人含まれていたという。
ソーシャルメディアに流れている画像と映像には、マスクを被って武装した一団がクレーター地区の狭い路地に隠れ、STC治安部隊と銃撃やロケット弾の応酬をしている様子が映っている。
アデンの安全保障委員会は平和と秩序を回復させるために武装車両が同地区に入ってきたことを受けて、事前に現地の住民に対し、屋内にとどまっているよう求めていた。
アデンにおけるSTCと国際的に承認されている政府との緊張を緩和させることを目的とした「リヤド合意」の下、アデンの武装勢力は武装解除され、国家安全保障や軍事体制と団結・統合されなければならない。