
ナジャ・フーサリ
ベイルート:イランとサウジアラビアの間の協議は、「良い距離」に進んでいると、イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、木曜日にベイルートで行われた記者会見で述べ、関係改善のための努力について言及した。
レバノンのナジーブ・ミカティ首相は政府を代表し「イラクが主催するサウジアラビアとイランの会談には前向きな姿勢が見られる」と歓迎。
「紛争に終止符を打ち、お互いを尊重することに基づく新たな関係構築への道を切り開こうとする対話者たちの誠実な意思を信じること。それは国家の主権と独立性を確立し、安定と安全を維持し、国民の志しを実現することに繋がります。そして、それはレバノンにとっても望ましい状況となるでしょう」と強調した。
アミラブドラヒアン外相はレバノンのアブダラ・ボウ・ハビブ外相と共同記者会見を行った。その中でアミラブドラヒアン氏は「私たちが信じている対話は、地域や国際的な問題に対処することを目的としており、サウジアラビアとは、対話の中で長い道のりを共に歩んできました」と発表した。
アミラブドラヒアン氏は、シリアのバニヤス港へのイラン製ガソリンの初荷到着について、レバノン政府関係者と協議を行った。このガソリンは、ヒズボラがシリアのタンクローリーを使い、違法な国境ルートからレバノンに持ち込まれると見られている。
イランへの制裁措置がとられているにもかかわらず、イラン製の燃料が国内に出荷されていることを直接批判したレバノン政府関係者はいなかった。
その代わりに、ミシェル・アウン大統領は「イランはレバノンの危機に際して連帯しており、ベイルート港での爆発事故の後、イランはレバノンに援助を提供しています」と繰り返し述べた。
アウン氏のメディアオフィスによると、同氏は改めて「イランは、紛争中の問題について意見を集約することを目的とした継続的な対話を通じ、地域の国々、特にアラブ諸国との和解を促進しようとしています。そして、レバノンはその努力を支持しています」と表明した。
アミラブドラヒアン氏は「レバノンに対するイランの確固たる支援の意思、レバノンが直面している困難な状況の中でイラン政府による協力の準備」を強調した。
大統領官邸のメディアオフィスによると、アミラブドラヒアン氏は、最新の情勢や核問題をはじめとするいくつかの問題を協議する、テヘランとアラブ諸国および諸外国との間で行われている交渉について、自国の立場を改めて表明したと述べている
アミラブドラヒアン氏は、ナビ・ベリ国会議長との会談後「外国軍の存在が地域の不安定さと不安の主な要因です」と述べた。
「すべての地域の問題や課題は、その地域の人々自身が解決すべきだということで合意しました」と同氏は語った。
ミカティ氏はアミラブドラヒアン氏に対し「今日、レバノンでは国民の要望を満たすため、お互いの尊重と共通の利益に基づき、他国との正常な関係を築くことで、国家とその政府に対するレバノン人の信頼を高めることが切実に求められています」と話した。
また「レバノンは、志を等しくする友好的な国家および国際社会によるいかなる働きかけも、それがレバノンの憲法上の制度および法的・安全保障・軍事力の保護・強化における役割の維持を助けるものである限り、歓迎します」と強調した。
アミラブドラヒアン氏はまた「イラン企業、18ヶ月以内にベイルートとレバノン南部に1,000メガワット級の発電所2基を建設する準備ができています」と発表した。
中東危機については「ベイルートからは、パレスチナという一つの国家のみを承認し、その首都はエルサレムです」と述べた。
いくつかの情報筋によると、アミラブドラヒアン氏はレバノンの難民キャンプでパレスチナ人指導者と会見しており、ダマスカスに向かう前にもヒズボラの指導者ハッサン・ナスラッラー氏に会う可能性が高い。
彼がベイルートに到着する3時間前には、「イランによるレバノン占領」に抗議するデモ隊が街頭で抗議活動を行った。
この抗議活動は、活動家グループによって行われ、デモ隊はレバノン外務省の本部に向かって行進。参加者は、「国際決議の実施と違法な武器の撤去」を求めるサインを掲げ、「レバノンをイランの衛星国にするプロジェクト」の拒否を訴えた。
イラン政府高官がベイルート空港で行った演説では「この重要な局面において、レバノンに課せられた不当な包囲網を打破するために、レバノンをしっかりと支持する」と述べたことに対し、多くの人がソーシャルメディアや従来のメディアで驚きを表明した。
メディアは「彼はどのような包囲網のことを言っているのだろうか」と疑問を呈した。
リチャード・コウヨムジヤン元大臣は、アミラブドラヒアン氏の訪問を、「占領、監視、支配、干渉の確立」と表現した。
「我々は、屈辱の時代に、少数民族の同盟に屈してはならないことを肝に命じなければならない」
中央通信社はある政界関係者の言葉を引用して「アミラブドラヒアン氏が言っていたのは、どんな援助で、どんな包囲なのか」と疑問を呈している。国際社会はレバノンを支援するために十分に機能しており、支援を提供するための改革を待っている。米国も、エジプト産燃料がシリアとヨルダンを経由してベイルートに入ることを許可した。しかし、燃料を買うための米ドルが不足しているのは、ヒズボラが所属する政治支配層の数十年にわたる腐敗の結果である。
また、同紙はこの政界関係者がこう語ったと述べる。「レバノンが湾岸諸国から排除されているのは、ヒズボラの支配下にあるレバノンの正当性が完全に欠如していることと、彼らの軍事的、政治的、密輸的な違反行為に対する国の無策さが原因である」