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イラクの国会、暴力的事態が続く中でアブドゥルマフディーの辞任を承認

01 Dec 2019
2019年12月1日、首都バグダッドのタハリール広場で、前日に殺された高校生ハイダル・アーメドカゼムの葬列中に彼の棺を運ぶイラクの会葬者たち。(サバ・アラール/AFP)
2019年12月1日、首都バグダッドのタハリール広場で、前日に殺された高校生ハイダル・アーメドカゼムの葬列中に彼の棺を運ぶイラクの会葬者たち。(サバ・アラール/AFP)
2019年11月29日、首都バグダッド中心部のラシード通りで行われたデモで、アーディル・アブドルマフディ首相の辞任を受け、コンクリート製のバリケードの側で喜ぶイラクのデモ隊。(AFP)
2019年11月29日、首都バグダッド中心部のラシード通りで行われたデモで、アーディル・アブドルマフディ首相の辞任を受け、コンクリート製のバリケードの側で喜ぶイラクのデモ隊。(AFP)
Updated 03 Dec 2019
01 Dec 2019
  • デモ参加者たちは10月初旬以来、バグダッドで抗議運動を続けてきた。
  • 日曜には数百人の学生が黒い服を着て追悼行進を行った。

バグダッド:イラクの国会が日曜、四面楚歌となった内閣の退陣を承認した。420人以上の死者を出した2ヶ月に及ぶ暴動を受けての退陣だった。彼らの死を悼み、国中で数千人の人々が行進した。

アーディル・アブドゥルマフディー首相は金曜、デモ参加者たちの間で死傷者数が急増したのを受け、議会に辞任を申し出たと述べた。デモ参加者は支配階級のエリートたち全員の無能や腐敗、外国勢力との癒着を非難している。

デモ運動は震源地のバグダッドやシーア派が大多数を占める南部から、ほとんどがスンニ派の北部の都市モースルまで広がっている。モースルでは数百人の学生が黒い服を身に着け、死亡した活動家たちを追悼する行進を行った。

日曜の午後に国会が開会すると、数分も経たずにアブドゥルマフディー首相の辞任が承認された。国会は憲法に従い、首相と内閣全体を「暫定政府」とした。

国会の議長は、現在バルハム・サリフ大統領に新しい首相の指名を依頼していると述べた。

医療関係者によれば、国会が始まる直前にまた1人のデモ参加者が首都で射殺されたという。

今回の抗議運動は、米国主導の侵攻でサダム・フセインが倒され、石油は豊かなのに貧困にあえぐイラクに民主制度が導入された2003年以降、同国最大の規模である。

デモ参加者たちはその怒りを隣国のイランに向けて爆発させてきた。イランはイラクにおいて巨大な影響力を振るっていると見なされており、先週はデモ参加者がイラン領事館を全焼させている。

「アブドゥルマフディーは去るべきです。議会も、政党も、イランも同様です」と、10月初旬に始まった抗議運動の中心地であるバグダッドのタハリール(解放)広場で、ある若いデモ参加者は述べた。

その他の出来事として、イラクの裁判所が日曜、1人の警官に対しデモ参加者の殺人について有罪の判決を下した後、死刑を言い渡した。このような判決が出るのは、死者を出しながら2ヶ月にわたって続いている市民暴動で初めてのことである。

司法関係者筋によれば、クート刑事裁判所は11月2日に南部の街で7人のデモ参加者が死亡した事件への関与に対し、この警察少佐に絞首刑の判決を下した他、別の警察中佐には7年間の拘置を言い渡したという。

モースルではデモ参加者たちが国内の他の場所の活動家たちと連帯して行進を行っていた。

「これはジーカールとナジャフの殉教者たちに対してモースルができる最低限のことです」と、歯科の学生ザフラ・アーメドは最近の死亡事件の大部分が起こった2つの県の名前を挙げて言った。

「デモ参加者たちは基本的な権利を求めています。政府は最初からそれに応えるべきでした」

これまでスンニ派が大多数を占める地域のほとんどは、中央政府に反抗すれば「テロリスト」またはサダム・フセイン支持者のレッテルを貼られかねないことを懸念し、抗議活動を控えていた。

モースルは3年間にわたり、イスラム国グループの超保守的な「カリフの府」の中心地だった。今でも街のほとんどが廃墟のままである。

イラクの国旗を掲げるモースルの別の学生フセイン・ケーダーは、国全体が今は政治的に同じ考えを持っており、「今こそ政府は抗議者たちの要求に耳を傾ける必要がある」と話した。

バグダッド北部のスンニ派が大多数を占める街サラヘディンでは初めての決起集会が開かれたが、当局はすでに金曜、犠牲者に対する3日間の服喪期間を宣言していた。

またシーア派が大多数を占める8つの県は、日曜を服喪の日とし、その間官庁を閉鎖すると発表した。

3日連続で起こった暴力的な事態の中で、シーア派の聖地ナジャフでは20人以上、ナシリヤの衝突現場では40人、首都バグダッドでは3人が殺された。

日曜、AFP特派員はナシリヤの平穏な様子を伝えた。ナシリヤは、敵対する政党間の不安定な同盟に基づいてわずか1年前に権力の座に就いた、アブドゥルマフディーの生誕地である。

彼は過去2ヶ月にわたり、辞任を求めるデモ参加者たちの声に抵抗してきた。

しかし今週、イラクのシーア派の精神的指導者である大アヤトラのアリー・スィースターニーを促し、国会に対して首相への支持を取り下げるように求めさせたことで、弾圧の形勢が変わった。

各政党は立て続けに、不信任動議を支持することを表明した。

AFP

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