
アラブニュース
ジェッダ: EUの指導者たちは月曜日、イランに対して冷たくあしらう行動に出た。 今回の動きは、イランの核開発プログラムの抑制を目的とした、2015年の撤回された合意を復活させるための協議をめぐって、同国政府が時間稼ぎをしているのではないかという懸念が広がる中での出来事だった。
イラン外務省が木曜日にブリュッセルでEUとの協議が行われると発表した翌日、EUのジョセプ・ボレル外交安全保障上級代表は、そのような協議は予定されておらず、行われることはないであろうと述べた。
ボレル氏は、ウィーンで開催される世界の大国とイランとの間の協議の枠組みの外において、いかなる本格的な話し合いも行われないと断言した。また、イランに残された時間は限られているとも述べた。同氏は、イランの当局者が彼や他の交渉の当事者との二者会合を求めたが、彼らの要求は「あいまい」であったと述べた。
「我々はイラン側に、彼らに残された時間は限られており、早く交渉のテーブルに戻った方がいいとはっきりと伝えました」とボレル氏は述べた。
欧米の外交官たちは、強硬派で知られるイラン政府の新たな交渉チームが、6月にウィーンでの協議が中断される前にすでに合意されていた内容を超える要求を行うのではないかと警戒している。
また、イランは協議に直接参加するフランス、イギリス、ドイツ、ロシア、中国や、間接的に参加するアメリカではなく、協議の調整役であるEUと話し合うことで、時間と影響力を確保しようとしているのではないかと懸念する者もいる。
EUの政治局長であるエンリケ・モラ氏は先週、イランの新しい核交渉チームと会うためにテヘランを訪れた。イブラヒム・ライシEU氏がイラン大統領に選出されたことで交渉が中断されてから、4か月後のことだった。
イラン当局はこれまでのところ、両国の核合意への復帰に向けた米国との間接協議の再開を拒否している。核合意は、経済制裁の緩和と引き換えにイランに核開発プログラムの抑制を求めるものである。
2018年にドナルド・トランプ大統領がイランへの制裁を再発動し、イラン政府が濃縮ウランの備蓄を再開したことで、合意は撤回された。合意の復活に向けた協議は、どちらが先に合意の遵守に向けた動きを取るかをめぐって、膠着状態に陥っている。
フランス外務省のアンクレール・ルジャンドル報道官は、ブリュッセルでの会議についてフランスは知らされていないと述べ、フランス政府が今回の動きを不満に思っていることをほのめかした。「このようなやり取りは、他の参加国および米国とのウィーンでの交渉に取って代わるものではありえません」と彼女は述べた。
「これらの交渉は、4ヶ月前にイラン政府の要請で中断されましたが、同国政府はまだ交渉再開の日程について約束していません」と同氏は述べた。