
ワシントン:イラン政府が来月ウィーンで交渉に復帰すると表明したのを受け、米国は27日、「誠意」を持って核合意にただちに復帰するようイラン側に求めた。
イランの代表者は、ブリュッセルで仲介役のEUと話し合った結果、来月ウィーンで交渉に復帰することに合意したと語った。交渉は6月以降停滞している。
米国務省の報道官は次のように述べた。「私たちはウィーンに戻る準備ができています。(2015年の核合意を)互いに完全に履行することについて、ただちに合意することはまだ可能であると考えています」
交渉では「6月の第6回協議終了時点で未解決のままの少数のポイントについて結論を出す」ことに焦点が置かれるという。
「すでに明らかなように、イランは挑発的な行動を重ねているため、この機会が永久に開かれているわけではありません。彼らがウィーンに姿を現し、誠意を持ってただちに交渉に臨むことを期待しています」
ジョー・バイデン大統領は2015年の核合意に復帰する意思を繰り返し示している。しかし、対米強硬派がイランで政権に就いたため事態は難航しており、バイデン政権では不満が高まっている。
2018年にドナルド・トランプ前大統領が核合意から脱退し、全面的な制裁を課したため、イランはそれに対抗して核開発を推し進めた。
AFP