
サイード・アル・バタティ
ムッカラー:30日、イランの支援を受けるフーシ派が発射した迫撃砲弾がイエメン南部のタイズ市の住宅地に命中した。攻撃で子ども4人が死亡、2人が負傷した。同市の住民が伝えた。
アラブニュースの取材に電話で応じた地元の医療関係者、アハメド・マンスール氏は、死傷した6人の子どもは同じ家の子どもで、家の前で遊んでいたときに砲弾が爆発したと話した。
住民によると、標的となった地域は戦場や政府の支配下にある軍事基地の近くではなかった。また、砲弾はタイズの東にあるフーシ派が支配する基地から発射されたという。
今回の砲撃は、フーシ派によるタイズの住宅地に対する一連の執拗な攻撃で最も新しいものだ。一連の攻撃で、これまでに数十人の民間人が死亡している。
タイズの住宅地に対して新たな攻撃が行われた一方、イエメン中部マアリブ県の地元当局は、28日の夜にフーシ派によって行われたマアリブのジュバ地区にある部族指導者の住宅に対するミサイル攻撃による死者が13人に増えたと発表した。死者13人は民間人だった。家屋の瓦礫の中から身元不明の民間人7人の遺体が発見され、運び出された。
今回の攻撃を生き延びた部族指導者のアブドル・ラティフ・アル・キブリ・ナムラン氏は、フーシ派を撃退するまでマアリブ県における戦いを続けることを誓った。「勝利をつかむまで、息の続く限り我々は戦う」とナムラン氏は話した。
国営サバ通信の報道によると、ナムラン氏に電話で弔意を伝えたイエメンのマイーン・アブドルマリク・サイード首相はフーシ派の攻撃を強く非難し、フーシ派に「民間人や避難民に対する犯罪の代償を払わせる」ことを約束した。
ジュバには、戦闘やフーシ派の弾圧から逃れた国内避難民が集まっている。
同地区で政府軍とフーシ派の戦闘が激化する中、地元の援助団体や政府関係者は、人道支援が限られる中で多くの家族が逃げ場を失っており、大きな人道的危機に陥っていると警告した。
地元の政府関係者は30日、フーシ派が地上部隊の前進の道を開くために、ジュバの政府支配地域に対するミサイルや迫撃砲による攻撃を強化したと明らかにした。
これとは別に、米国のイエメン特使を務めるティモシー・レンダーキング氏は30日、フーシ派は戦争終結に向けた和平交渉を妨害し、人道的危機を深刻化させていると非難した。
米国国務省近東局によると、レンダーキング特使は、NGOとイエメンの人道的危機について議論した際、「マアリブでフーシ派が進めている軍事行動の拡大は、和平の妨げになるだけでなく、すでに瀬戸際にある人道的状況を悪化させている」と述べた。