
アラブニュース
ジェッダ:火曜日、カブール中心部にあるアフガニスタン最大の軍病院を狙った「イスラム国(ダーイシュ)」の自爆攻撃と銃撃で、少なくとも25人が死亡、50人以上が負傷した。
死亡者の中には、カブール軍団の長であり、8月中旬のカブール陥落時に明け渡された大統領宮殿に最初に入ったタリバン上級司令官の1人、マウラウィ・ハムドゥッラー・ムクリスが含まれていた。
攻撃の開始となった2回の爆発は、400床のサルダール・ムハンマド・ダウド・カーン病院の入り口で起こった。その後「イスラム国」の武装集団から銃撃を受けた人は全員、15分以内に死亡した。
タリバン広報担当のザビフッラー・ムジャヒド氏によると、ヘリコプターから投下された特殊部隊は襲撃犯が病院に進入するのを阻止し、すべての襲撃犯が入り口または中庭で殺害されたという。これは、西側からの支援を受けていた、退陣した政府から獲得した航空機をタリバン軍が初めて使用した機会のひとつとなった。
2001年にアルカイダが米国を攻撃したときのように、アフガニスタンが過激派の温床になる可能性があると、「イスラム国」の攻撃がアフガニスタン国外で懸念を増大させている。
西側のある上級外交官は、「これが、この地域と西側のすべての人々にとって、現在の最大の懸念である」と述べた。
悪化する経済危機によって、何千人もの元戦闘員は無職の状態にあり、多くの人々の懸念が深刻化している。
タリバンの実権掌握後、国外からの援助が突然中止となったために、アフガニスタンの虚弱な経済は崩壊寸前の状態で、深刻な干ばつにより何百万人もの人々が飢餓に脅かされている。