
サイード・アル・バタティ
アル・ムカッラ:アラブ連合軍の戦闘機部隊は水曜日夜、フーシ派が支配するイエメン首都サナアおよびサアダ県の軍事拠点を攻撃した。また地上では政府軍がマアリブ県奪還に向けフーシ派民兵と戦闘した。
連合軍の報道官トゥルキ・アル・マリキ准将は、弾道ミサイルや武器、爆弾を搭載した無人攻撃機などが保管・製造されているサナアとサアダの軍事拠点を標的とした、と語った。また同氏は、フーシ派が越境攻撃を停止しない限りさらなる空爆を実施する、と警告した。
「フーシ派の越境攻撃は不合理であり、我々は自制を続ける」とアル・マリキ氏は述べた。
サナアの住民によると、戦闘機によるアル・サワド基地やその他の拠点に対する攻撃では大きな爆発で地面が揺れたという。
最近フーシ派はイエメン政府が支配する地域やサウジアラビアに対するミサイルや無人攻撃機を使った攻撃を激化させている。
水曜日には現地当局者が国連イエメン担当特使との会合の準備を行っていたイエメン西部の都市モカがミサイル3発の攻撃を受けた。
サウジアラビアの防空施設はフーシ派が王国に向けて発射した爆弾を積んだ無人攻撃機や弾道ミサイルを撃墜していた。
連合軍によるフーシ派拠点の空爆と時を同じくして、水曜日と木曜日に中部の要衝マアリブ郊外で地上部隊同士の交戦が発生した。
イエメンの防衛大臣は、陸軍部隊および同盟関係にある部族部隊がアル・カサラなどマアリブの南と西の紛争の激しい区域に集結するフーシ派民兵や応援部隊を攻撃した、と述べた。
政府軍の攻撃はマアリブ県にあるフーシ派の拠点や軍装備品に対する連合軍戦闘機による空爆に支援され、この結果フーシ派数十人が死傷したとみられている。
マアリブの国内避難民キャンプにおける政府の対策実行班は、マアリブの南部各地からの避難民の数はフーシ派がアベディア・ジュバ・ラハバー・ハレブなどに対する攻撃を開始した9月以降90,000人に増えた、と語った。
同じ対策実行班は先週、これら各地の住民70,000人以上が家や避難民キャンプを追われ、マアリブ市内やアル・ワディ区域への避難を余儀なくされている、と発表していた。
ハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使は木曜日、包囲下にあるタイズの街において戦闘やフーシ派による封鎖の影響を目の当たりにした、と語った。
同氏は紛争を続ける各勢力に対して攻撃の自制と和平交渉に応じることを求めた。
タイズ県の政府支配地域を訪れたグルンドベルグ氏は「現地を訪問することで、日々の生活を営むことの難しさなどタイズ市民に対する紛争の影響を個人的に体験することができた」と訪問後に述べ、そしてこう続けた。「イエメンにおける紛争の持続可能な解決策の一環として国連が主導する政治プロセスがどのようにしてタイズの状況を改善できるのか、イエメンの男性・女性・若者から直接話を聞く機会にもなった」