• ホワイトハウスは、イランに対し空爆を口実に中東地域での情勢悪化を避けるよう警告した。

ワシントン：イランによるイスラエルへの報復を予測しているが、米国を戦争に巻き込むほどの規模ではないだろう、と米国政府高官が木曜夜に語った。

ホワイトハウスによれば、アメリカは中東での紛争が拡大することを望んでおらず、イランに対し、ダマスカスのイラン大使館空爆には関与していないと伝えたという。

ホワイトハウスはさらに、この空爆を口実に中東情勢をさらに悪化させないようイランに警告した。

イスラエル軍機が、ダマスカスのイラン大使館を空爆したと思われるこの攻撃で、イランは復讐を誓い、イランのイスラム革命防衛隊司令官2人と隊員5人が死亡した。イランの情報筋によると、イスラエルによる大使館への空爆に対し、大規模な悪化を避けるような形で対応し、ガザ停戦を含む、性急な行動はとらない、と米国に通告したという。

米国は、イランからの報復攻撃の可能性について厳戒態勢を敷いており、米国の特使は緊張を緩和するため苦慮している。

パレスチナのハマスが10月7日にイスラエルを攻撃し、1200人が死亡した。イスラエルによるハマス統治下のガザへの軍事攻撃は、3万3000人以上の死者を出し、ガザの人口230万人のほぼ全員を避難させ、人道的危機を引き起こし、イスラエルが否定している大量虐殺疑惑につながった。

イランの支援を受けた武装勢力は、パレスチナへの支援を表明し、レバノン、イエメン、イラクから攻撃を仕掛けている。

イランはイスラエルやアメリカとの直接対決を避け、武装勢力への支援を表明している。

ロイター