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レバノン首相、情報相は近く辞任と発言

アラブニュースは、ミカティ首相に近い関係者からの情報として、間もなく開かれる閣議でジョージ・クルダヒ情報相が閣僚の辞表を提出することを明らかにした。(ロイター/ファイル)
アラブニュースは、ミカティ首相に近い関係者からの情報として、間もなく開かれる閣議でジョージ・クルダヒ情報相が閣僚の辞表を提出することを明らかにした。(ロイター/ファイル)
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20 Nov 2021 08:11:22 GMT9
20 Nov 2021 08:11:22 GMT9
  • 薬の補助金が解除されたため、ベイルートの保健省にデモ隊が押し寄せた
  • 「我々は湾岸とのより良い関係を求める」とアウン大統領は述べる

ナジャ・フーサリ

ベイルート:レバノンのナジーブ・ミカティ首相は金曜日、国内の状況は「非常に困難であり、国民はこれ以上の危機に対処すべきではない」と述べ、近く閣議を召集すると発表した。

この発言は、金曜日の朝、デモ隊がベイルートの保健省の建物を襲撃した後に行われた。医薬品への補助金が解除されたことにより、重要な医療費が高騰していることへの反発によるものだ。

アラブニュースは、ミカティ首相に近い関係者からの情報として、間もなく開かれる閣議でジョージ・クルダヒ情報相が閣僚の辞表を提出することを明らかにした。クルダヒ氏のサウジアラビアに関する最近の発言は、サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国がレバノンとの外交・経済関係を断絶する事態を引き起こしている。

イランに支援されているレバノンの政治団体ヒズボラは「国家主権」を掲げ、外交危機を打開するという理由でクルダヒ氏が辞任すべきではないと主張している。

ミシェル・アウン大統領は先日、レバノン軍の代表団に対し、「レバノンは常にアラブ諸国、特に湾岸諸国との関係改善を求めている」と述べた。

また「これらの国との間で問題が生じた場合、速やかに解決されることを望んでいる。レバノン国民の利益が害されないこと、そして事態の代償を国民が払うことがないことが重要なのだ」と続けた。

金曜日に掲載されたアラビア語日刊紙アル・アクバルのインタビューの中でアウン氏は、閣議で情報相が解任されることには乗り気ではなく、クルダヒ氏が自分自身で進退を決定することを望んでいると述べた。

ミカティ首相は金曜日の朝、アウン大統領を訪ね、閣議を開く意向を伝えた。その後、一般労働組合の本部に向かい、次のように発表した。「内閣の議題には100以上もの項目が並んでいます。国際通貨基金(IMF)との合意に必要な改革を承認するのと並行し、国務を管理、公共予算を早急に作成して議会に上げ、承認を得る。そのために、すぐに閣議を開く必要があります」

閣議は、ミカティ政権が9月に発足してから1ヶ月も経たないうちに中断されている。ヒズボラとアマル運動が、2020年8月のベイルート港爆発事件の調査を指揮したタレク・ビタール判事の解任を求め、ビタール判事が調査を「政治化」していると非難したためである。

今年10月14日、タヨーネ地区でビタール判事の捜査対応に抗議するヒズボラとアマル運動の支持者たちと、レバノン軍(LAF)と正体不明の武装集団との間で致命的な銃撃戦が発生した。これを受けヒズボラとアマル運動は閣議への出席を拒否、ヒズボラはLAFに衝突の責任があると主張し、事件に関与したLAFの関係者の逮捕を要求した。

これらの相次ぐ危機は、すでに悲惨な状態にあるレバノンの経済破綻をさらに悪化させた。レバノン・ポンドの価値は下がり続け、現在1ドルあたり23,000レバノン・ポンドで取引されている。

「レバノンはIMFに頼るしかなく、交渉は2022年まで続くかもしれません」とミカティ氏は語った。「しかし、わが国はIMFを通じ世界に向けて、レバノンは回復可能であり、それには支援が必要だというシグナルを送っています」

「世界はレバノンの没落を望んでおらず、我々を支援する用意があります」と続けた。「私が『世界』というとき、アラブ諸国のことも意味します。しかし、我々はまず必要な仕事をしなければなりません。何年にもわたって補助金を支給してきたため、我が国はかつてないほどのインフレ率に直面し、国庫が耐えられない状態です。もはや補助金を提供することはできないのです」。

カティ氏は「12月の初めに、世界銀行から25万世帯、2億4500万ドルの援助を確保」するためのステップを踏むと発表した。同氏によると、支払い手続きは2021年末または2022年初めに開始されるという。

「海抜700メートルの村に住む4万世帯を対象とした、1世帯あたり165ドル相当の支援を準備します」と付け加えた。「国連食糧計画にも協力を求め、来年の初めから6億ドルをレバノン人に割り当てる予定です」

ミカティ氏は、慢性疾患や癌の補助金を受けた医薬品の密輸や違法保管にも言及した。また、補助金を受けた乳児用の粉ミルクが市場に出回っていないことを調査した結果「乳製品工場で栄養成分のために使われている」ことがわかったと述べた。

ミカティ氏は、政府は現時点で国家のいかなる資産も売却するつもりはないと強調した。「今はその時期ではありません」と彼はいう。「現在の優先事項は、すべての部門の改革と、電力供給の改善です」

ミカティ氏の議員連盟に所属するアリ・ダルウィッシュ議員は、ミカティ氏が「政治危機の打開策を求めて、政治的協議を必要としているのです」と述べた。

ダルウィッシュ氏はアラブニュースに次のように語った。「閣議決定の必要性については、誰もが納得していました。誰もが危機を打開する必要性に同意し、司法問題は司法機関の中だけで解決すべきだと考えています。公共部門や医療部門に麻痺が生じた場合、ヒズボラを含むどの政党も解決を妨げることは望んでいません。なぜなら、彼ら自身を含め、誰もが影響を受けるからです」

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