
カイロ:首相府の発表によると、スーダンの首相に復職したアブダッラー・ハムドゥーク氏は、スーダン軍が10月25日に権力を掌握して以降にデモ参加者に行った違反行為に対する捜査が開始されたと述べた。
この発言がなされたのは、23日晩、軍の支配に反対する主要な文民の連合組織である「自由変革同盟(FFC)」との間で行われた会議でのこと。FFCは21日に、軍部とのいかなる政治的合意も認めないと発表していた。
首相府発表によれば、FFCは会議において、軍が執権した後に行われた政治任用をすべて破棄し、同期間に解任された人間をすべて復職させるという、合意を実施するための具体的な計画を示すことの重要性を強調したという。
先週、デモ参加者やロイター通信の記者が、治安部隊が地域や住居においてデモ参加者を追い回し、逮捕していたのを目にしたと伝えた。医療関係者らによると、クーデターに反対する抗議活動の中で、少なくとも15人が銃撃され、死亡した。
ハムドゥーク首相とFFCは、できる限り早期の政治犯の解放と、平和的に抗議活動を行う権利を尊重することを求めた。
2019年の蜂起によりオマル・アル・バシル当時大統領が失脚した後、最初に任命されたハムドゥーク氏は、軍のトップであるアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍との間で交わされた合意に基づき、民政移管が行われる間、テクノクラートによる文民政府を率いることになる。
今回の合意は、バシル前大統領の追放以後、完全な文民統治を求め、また10月25日のクーデター後に多くのデモ参加者が死亡した問題に憤る親民主主義団体からの反発も受けている。
ロイター