
ベイルート:セクハラやいじめへの抗議と、外国人と結婚したレバノン女性の子どもたちへの市民権継承などの権利を求めて、女性数十人が土曜日にベイルートの街路をデモ行進した。
デモ行進は首都の西方にあるベイルートアメリカン大学の外で始まり、7週間以上にわたって日常的に抗議行動が観測されてきた中心部の広場で終了した。
WhatsApp通話への課税案に反対して10月17日に始まったレバノンの全国的なデモは、1975-90年の内戦以来レバノンを牛耳ってきた政治エリートに対する糾弾へと変わった。政府が10月の終わりに退陣したことで、デモ隊の主な要求は達成された。
「我々はセクハラに反対するメッセージを送りたいのです。革命は女性だと言われています。したがって、もしも革命が起きているのなら、女性はその一部でなければなりません」と、デモ参加者のベルナ・ダオは話した。「女性たちは強姦されており、その権利は不法に奪われており、そして市民権を継承させることもできません」。
活動家たちは、外国人と結婚したレバノン女性が市民権を夫や子どもたちに付与することを可能にする法律を議会が起草するよう、何年にもわたって運動してきた。
今年はじめ、ラヤ・アル-ハッサンがアラブ世界で初めて内務大臣に就任した女性となった。辞職する内閣には4人の女性大臣がおり、過去数十年のレバノンでは最高人数であった。
レバノンは壊滅的な経済・金融危機の只中にあり、抗議運動が始まって以来それは悪化しつつある。
リヤード・ソルフ広場で行われていた女性の抗議運動のあいだ、ある男性が自身に火を放ち、近くにいた人がその火を消した。彼の動機は直ちには判然とせず、その後まもなく救急車がやってきて、彼を救助した。
また土曜日には、辞職予定のサード・ハリーリー首相が、危機にあるレバノンの必需品輸入を助けるよう多くの国に呼びかけた。ドイツ、スペイン、イギリスの指導者らに対する手紙という形で行われたこの要請は、ハリーリーがサウジアラビア、米国、ロシア、中国を含む他の国々に対して同じような手紙を送った翌日に行われた。
AP