
アンマン:ヨルダンの保健省は9日夜、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染者が初めて2人確認されたと発表した。
国営ペトラ通信が報じた保健省の発表によると、最初の感染例は最近南アフリカから帰国したヨルダン人で、現在は首都アンマンのホテルに隔離されている。
同通信社によると2例目もヨルダン人だが、最近の出国歴はない。そのため、国内でオミクロン株が広がっているのではないかとの懸念が噴出している。2例目の人物もアンマンのホテルで隔離生活を送っている。
今回の感染確認を受け、同国のNational Center for Security and Crisis Management(国家安全保障・危機管理センター)は10日、すべての入国者に対して、72時間前のPCR検査に加えて入国時の検査も義務付けると発表した。このルールは12日から適用されるが、5歳未満の子供は除外される。
ヨルダンは11月下旬、変異の大きなオミクロン株が初めて発見された南アフリカからの入国者に新たな規制を課した。この規制は南アフリカ、レソト、ジンバブエ、モザンビーク、ナミビア、エスワティニ、ボツワナからの渡航者(ヨルダン人を除く)の入国を実質的に禁じるものだった。これら7つのアフリカ諸国から帰国したヨルダン人には、アンマンの空港の国営ホテルで14日間の隔離が命じられた。
1020万人の人口を抱えるヨルダンではパンデミック以降、1万1879人の感染者が確認されている。
人口の半分以下(およそ420万人)がファイザー/ビオンテック、アストラゼネカ、スプートニク V、シノファームのいずれかのワクチンを接種しており、370万人強が2回目の接種を終えている。