
ナジア・フサーリ
ベイルート:レバノン国内治安維持部隊(ISF)は土曜日、大量のカプタゴン錠剤を密輸しようとする試みを阻止したと発表した。カプタゴンはヨルダンを経由してサウジアラビアに向かうコーヒーの貨物の中に隠されていた。
ISFは「密輸の準備をしているという情報が治安維持部隊の情報部に届いた」と述べ、また「特殊部隊の調査により、W.A.(1973年生まれ、レバノン人)とM.H.(1962年生まれ、シリア人)を含む、密輸ネットワークの構成員全員が特定された。レバノン人の密輸者は過去にカプタゴンの錠剤をサウジアラビアに密輸した罪で有罪判決を受け拘留されていたところ1年ほど前に釈放されていた。密輸ネットワークの構成員を監視・拘留し、カプタゴンが隠された倉庫を急襲する指令が出された」とした。
ISFによると、特殊部隊が12月4日、5日、8日にベイルート南郊のビル・ハッサンにある倉庫を急襲したところ、輸送準備の整ったコーヒーの袋の中から400万錠のカプタゴンを発見した。
「レバノン人の密輸人は、レバノンからトルコへ逃亡しようとする途中で拘束された。シリア人の密輸人はベイルートの南にあるアラムーンでパトロール隊により拘束された。尋問の結果、彼らは犯行を認めた。レバノン人の密輸人は、貨物の輸送および安全な場所での保管を担当していたと語っている」
またISFは先月、治安部隊が、ベイルート経由の輸出のために準備された木製パレットの底面に隠された150万錠のカプタゴンを発見し、密輸を阻止したことも報告した。密輸人のうち1人は拘束された。
レバノンのバサム・マウラヴィ内務大臣は週明け、「密輸対策のために実施されている国境での手続きを再確認している 」と述べた。
サウジアラビアをはじめとする湾岸諸国はレバノンとの外交・経済関係を断絶している。この断絶は「包括的な改革が実施され、レバノンが地域と世界の一体性を脅かすいかなるテロ行為や麻薬の元凶でもなくなる」まで続くとされている。