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サウジアラビア、鉱物資源の見積もりを2.5兆ドルに上方修正―鉱業相

バンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣(SPA)
バンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣(SPA)
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10 Jan 2024 10:01:24 GMT9
10 Jan 2024 10:01:24 GMT9
  • アル・ホレイフ鉱業相は、サウジアラビアは今年、30以上の鉱業探査ライセンスを国際投資家に授与する予定であるとも述べた。

リヤド:サウジアラビアは、リン鉱石、金、レアアース等の未開発鉱物資源の見積もりを、2016年の1.3兆ドルから2.5兆ドルに上方修正したと、同国鉱業相が発表した。

鉱業は、石油に大きく依存しない経済の構築に向けた同国の取り組みの重要な部分であり、リン鉱石、金、銅、ボーキサイトの膨大な埋蔵量を活用する方向に転換する。

1997年に設立されたサウジアラビア鉱業会社(通称マアデン)は、既にこれらの鉱物の一部を生産している。

バンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣はロイターのインタビューに答え、「現時点で、我が国の潜在埋蔵量は90%増加したと考えている」と語った。

「今回の1.2兆ドルの増加は、リン鉱石等の今ある鉱物と、レアアースのような新しい鉱物、それに(商品)価格の再評価が組み合わさった結果だ」とも述べた。正式な発表は、水曜日に開催される未来鉱業フォーラム(FMF)の会合の中で行われる見込みだ。

アル・ホレイフ鉱業相によると、見積もり増加分の10%は、電気自動車やハイテク製品にとって重要なレアアース鉱物の追加によるものだという。

また、サウジアラビアは今年、30以上の鉱業探査ライセンスを国際投資家に授与する予定であると述べた。

さらに、同国では各ライセンスに対して2千キロメートル以上の広い探鉱地域を鉱業省が提供することを可能にする新規則を発表する予定もあることに言及した。

「多国籍企業から聞いたことの一つとして…(授与される)探鉱地域の大きさがおそらく希望するほど大きくないという件がある」。

同国は、2022年に国際的な鉱業企業へのライセンス授与を開始した。

また、アル・ホレイフ鉱業相は以前、サウジアラビアは探鉱や採掘だけでなく、加工や製造にも進出する計画だと発言している。

「アフリカで採掘された鉱物を我が国で加工するなど、様々な鉱物の加工に適した場所になれる可能性がある」

化石燃料産業からの多角化推進の一環として、サウジアラビアはマアデンと公的投資基金(PIF)の合弁企業である投資ファンド、マナラ・ミネラルズも設立し、海外の資産を購入している。

同社の最初の海外進出は、昨年7月に260億ドルを出資してヴァーレ社の銅・ニッケル部門の10%株主となる取引だった。

「マナラの(中略)経営陣は、視野を広く持ち、様々な資産の購入を検討したり、様々な国と提携したりしている」

ロイター

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