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イスラエル軍、ヨルダン川西岸地区で実施した作戦でパレスチナ人を殺害

2021年12月10日、ヨルダン川西岸地区のカフル・カドゥム村で起きたイスラエル治安部隊との衝突で、スリングショットを使い催涙弾を打ち返すパレスチナ人デモ参加者。(AFP通信)
2021年12月10日、ヨルダン川西岸地区のカフル・カドゥム村で起きたイスラエル治安部隊との衝突で、スリングショットを使い催涙弾を打ち返すパレスチナ人デモ参加者。(AFP通信)
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13 Dec 2021 03:12:56 GMT9
13 Dec 2021 03:12:56 GMT9
  • ネット上に投稿された動画には、部隊が現場から立ち去った後、血を流して地面に倒れているカイヤル氏とみられる人物の姿が映っている

ラマッラー:イスラエル軍はヨルダン川西岸地区の都市ナブルスで13日未明に発生した衝突でパレスチナ人男性1人を射殺した。パレスチナの公式通信社が伝えた。

通信社「WAFA」は医療関係者の話として、殺害された男性をジャミル・カイヤル氏(31歳)と報じた。カイヤル氏は頭部に銃撃を受けたという。

イスラエルのメディアによると、指名手配中のパレスチナ人を逮捕するために準軍事組織の国境警察が軍の兵士らの支援を受けながらナブルスに入った所、パレスチナ人のグループが部隊に向かって爆発物を投げたことから衝突が起きたという。指名手配犯を逮捕したイスラエルの部隊に死傷者はいなかった。

イスラエル軍は、質問は国境警察にするよう求めたが、国境警察は現時点で質問に答えていない。
ネット上に投稿された動画には、部隊が現場から立ち去った後、血を流して地面に倒れているカイヤル氏とみられる人物の姿が映っている。

イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区で頻繁に容疑者逮捕のための強制捜査を行っている。ヨルダン川西岸地区の一部で制限された自治権を持ち、国際的に認められたパレスチナ自治政府の支配下にある地域でさえも、イスラエル軍による強制捜査が行われている。パレスチナ人の過激派を探すためにほぼ毎日行われているイスラエル軍の強制捜査はしばしば衝突を引き起こし、時には死者が出ることもある。

パレスチナ人は、1967年にイスラエルが占領・併合したヨルダン川西岸地区と東エルサレムを将来のパレスチナ国家の一部とすることを望んでいる。しかし、パレスチナ人とイスラエルの和平交渉は10年以上前から行き詰まり状態となっている。

AP

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