
カイロ:13日、10月の軍事クーデターと、追放されたアブダッラー・ハムドゥーク首相を復職させることになったその後の取引に反対し、スーダンの首都で行われた最近の街頭デモで、治安部隊がデモ隊を追い払うために催涙ガスを発射した。
ハルツームやその他のスーダンの都市では、10月25日に軍が権力を掌握して以降、同国で広がり、絶え間なく続いているデモの一環として、数千人が街頭に立った。
クーデターは、2019年4月にオマル・バシール前大統領を失脚させ、その政府を崩壊させることになった民衆蜂起から2年以上が経過する中で、民主的統治へ移行する脆弱な計画を覆した。
ハムドゥーク首相は先月、国際的な圧力を受ける中で、同首相が率いる軍の監督下で、独立した実務家内閣の発足を求める取引を結び、復職した。
この合意には、クーデター以降に拘束された政府高官や政治家の釈放も盛り込まれた。
しかし、11月21日の取引は、文民政府に権力を委ねて民政移管を主導させることを主張する民主化運動から拒絶された。
彼らの抗議活動は、軍とは「交渉せず、妥協せず、権力を分有せず」というスローガンに則っている。
13日にSNS上に出回った映像には、ハルツームとその姉妹都市オムドゥルマンの様々な場所でデモ隊が行進している様子が映っているとされている。ある映像では、ハルツームのバフリ地区に数千人のデモ隊が集まり、その多くがスーダンの旗を振っている様子が映っていた。
活動家のナジム・シラグ氏は、ハルツームの大統領府近くの通りで行進していた人々を追い払うために、治安部隊が催涙ガスを使用したと述べた。
ネット上の映像では、デモ隊が催涙ガス弾を治安部隊に投げ返す様子が見られた。
今のところ死傷者の報告はない。
ハルツームの米国大使館は、ツイートで次のように述べた。「スーダンの人々が今日のデモで自由、平和、正義を求めている中で、我々は彼らを支持し、平和的な抗議活動家を保護する政府の取り組みを歓迎する」
13日のデモは、スーダン専門家協会と、バシール氏に対する蜂起と、その後の軍事クーデターに反対する反乱を先導した、いわゆる抵抗委員会が呼びかけたものだ。
デモはバシール氏に対する反乱開始3周年を数日後に控える中で行われた。
活動家らによると、過去のデモでは、治安部隊がデモ隊に実弾を発射するなど、暴力を行使したという。
クーデターが発端となって発生したデモでは、少なくとも44人が死亡、数百人が負傷した。
抗議活動により、軍や、まだ内閣の顔ぶれを発表していないハムドゥーク首相に対する圧力が高まっている。
同首相は12日、クーデター後に統治を行っている主権評議会の議長でクーデターの指導者のアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍が指名した同国の州知事に代わる新たな臨時知事を任命した。
AP