
アンカラ:トルコ民間航空総局(SHGM)の勧告によると、新型コロナのオミクロン株の感染拡大のため、オランダやイタリア、スペインなどの欧州7か国がトルコからの渡航者の入国を禁止した。
今週、トルコでの1日あたりの新型コロナ感染者数は4月以降で最高となり、3万7000人近くに上っている。しかしこの数字は、ヨーロッパの一部で報告されている数よりもかなり少ない。
12月28日に更新されたSHGMの新型コロナに関する勧告では、オランダ、イタリア、スペイン、ルクセンブルク、クロアチア、アイスランド、スイスがトルコからの乗客の受け入れ中止が発表されている。また、トルコからの渡航者がポルトガルとスウェーデンに入国する際にはワクチンの接種証明が求められるという。
SHGMのリストでは「わが国からの入国はできません」と7か国について言及されているが、詳細は説明されていない。SHGMはイラクとイランへの渡航制限についても情報を更新した。両国への渡航者は入国後に14日間の隔離期間が義務付けられたり、PCR検査の陰性証明が必要になるという。現時点で、これらの制限が適用された日時やどれくらい続くのかは不明だ。
オランダでは、今月はじめにクリスマス中のロックダウンが宣言された。期間は来年1月14日までとなっている。最近は他の国でも記録的な感染者数となっており、行動制限と経済活動との両立に苦心している。
トルコは今のところ新たな制限については考えていないが、個人でできる対策を強化し、ワクチンを接種するように呼びかけている。トルコ政府は30日、国産ワクチン「Turkovac」の全国での接種を開始した。
ロイター