
エルサレム:イスラエル軍は日曜日、ハマスが統治する地区からロケット弾が発射された翌日、ガザ地区の武装勢力の標的に対して攻撃を開始したと発表した。
ガザ地区南部のハン·ユニスで撮影された動画では、3回の大爆発があり、上空を戦闘機が飛ぶ音が聞こえた。死傷者の可能性についてはすぐに確認することはできなかった。
イスラエル軍によると、攻撃はロケット弾製造施設とハマスの軍事拠点を狙ったものだという。また、イスラエル軍はイスラム過激派組織が支配する地域から発生する暴力について非難した。
今回の空爆は、土曜日にガザから発射された2発のロケット弾がイスラエル中心部沖の地中海に落下したことに対する報復である。
ロケット弾がイスラエルへの攻撃を意図したものかどうかは不明だが、ガザを拠点とする過激派組織はしばしば海に向けてミサイルを試射している。土曜日のロケット弾発射による死傷者は報告されていない。
9月に一度だけ発生した事件を除けば、5月にイスラエルとハマスの間で11日間続いた戦争に停戦が成立して以来、国境を越えたロケット弾の発射はない。
エジプトや他の調停国が仲介した停戦は脆弱なものであった。過激派組織ハマスによると、イスラエルは、2007年にイスラム運動が沿岸部の飛び地を掌握した際、エジプトの援助を受けてガザに課した封鎖を緩和するための誠実な措置をとらなかったという。
また、小規模だが強硬派のイスラム聖戦などの他の組織は、130日以上ハンガーストライキを続けているパレスチナ人囚人の行政拘禁をイスラエルが終了しないならば軍事力を増強すると脅しており、緊張が高まっている。
水曜日には、ガザのパレスチナ武装勢力が防御フェンス付近でイスラエルの民間人を銃撃し、軽傷を負わせた。イスラエルはこれに対し、数カ月ぶりにハマスの複数の拠点を標的に戦車による砲撃を行った。
AP通信