シャンタル・フアド

日本のリアリティTV番組『はじめてのおつかい』が日本文化の多種多様な側面を描き、3歳前後の幼児が初めてお使いに出かける様子を映し出す。

よちよち歩きの幼児や園児が初めて一人でお使いに行く。

お使いの前には、両親からメモや紙に書いた指示は渡されず、口頭で指示が与えられるだけだ。子どもたちは両親のために日用品の買い物をしたり、家族に荷物を届けたりする。

子どもたちには気付かれないよう、カメラと安全担当者によって常に監視が行われ、お使いのルートは事前に両親と番組スタッフが確認し、近所の人たちには事前にお使いのことが知らされているため、子どもたちの安全は最大限に確保されている。

子供が家を出発してお使いを始める様子から、直面するかもしれないあらゆる困難まで、あらゆる詳細が動画に収められる。例えば、迷子になったり、人に助けを求めたりすることもあるだろう。そして、2人の子どもが一緒に同じお使いに行った場合には、とある決定を下す際に、どうやって2人はコミュニケーションや交渉をして同意に至るのか。

子どもたちは目的地にたどり着くために、公共交通機関を利用したり、幹線道路を渡ったり、さらには長距離を歩いたりする必要があるかもしれない。

この番組は日本文化の多様な側面を描き出しながら、最も大事なこととして、幼少の子どもたちに自信と決断力を植え付けることを優先事項としている。

お使いを終えた子どもたちは、両親から心温まる感謝の気持ちを持って迎えられることで、勇気と達成感を感じ、それが課題を成し遂げられるという自信を生み出すのだ。

『はじめてのおつかい』は2022年からNetflixで日本国外にも配信されている。短いエピソードで記録されていて、各話では別々の子どもが初めてのお使いを成し遂げている。